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【WEC53】最後のライト級王者=UFC王座挑戦権獲得へ

2010.12.13

Hendersonワールド・エクストリーム・ケージファイティング、ファイナル。WEC53「Henderson vs Pettis」が、16日(木・現地時間)にアリゾナ州グレンデールのジョビング・ドットコム・アリーナで行われる。同大会では、WECブランドにとって最後の世界選手権がライト級&バンタム級の2階級で組まれている。

【写真】ダークホースから王者に。WECライト級戦線を引っ張ってきたベン・ヘンダーソンは、最後のWEC世界王者として君臨したままUFCに戦場を移すことができるか。青いオクタゴン、青いMMAグローブは見納めとなる (C) GONG KAKUTOGI

王者ベン・ヘンダーソンに、挑戦者アンソニー・ペティスが挑むライト級タイトルマッチの勝者はベルトを返上、1月1日にフランキー・エドガーとグレイ・メイナードの間で争われるUFC世界ライト級選手権試合の勝者への挑戦権を手にすることができる。

ベン・ヘンダーソン、WEC最強ライト級戦士への道程


ライト級王者ベン・ヘンダーソンは、ジェイミー・バーナーとドナルド・セラーニがメインアクトだったWEC戦線で、両者の負傷に伴う暫定王座決定戦の機会などを生かして王者に君臨。、最終的にはセラーニに2勝、バーナーにも一本勝ちを収め、同プロモーションでライト級最強の座を射止めた。

Pettis【写真】独特のリズムから繰り出されるハイキックと、三角絞めで現在3連勝中のアンソニー・ペティス(C) GONG KAKUTOGI

挑戦者ペティスは、WEC参戦2戦目でバート・パラジェンスキーにスプリット判定で敗れたものの、その後は3試合連続で一本&TKO勝ちを果たし、挑戦権を手にした。独特のやや堅さとスローモーさを感じさせるリズムながら、命中率の高いハイキックを誇るのも、米国打撃系格闘技界のトップに君臨したルーファス兄弟のジェフの下で格闘技を学んだからか。

“ザ・ジェット”の異名を持つ兄リックは、実はベン・ヘンが所属するTHE LABでキックのコーチを務めており、王者、挑戦者ともに対戦相手への打撃への理解度は非常に高いと予想される。そうなると、トータルバランスが勝負のキーポイントとなってくるが、これはレスリング能力に長けた王者に分がある。

ここ2試合、三角絞めで一本勝ちを収めてきたペティスだが、ベン・ヘンもホイス・グレイシーの黒帯ジョン・クランチの指導を5年に渡り受けており、寝技は熟知している。王者が挑戦者として、UFCデビューを迎えることができるタイトルマッチは、地元の声援を背にしたベン・ヘン有利とみるのが、妥当なところか。

■WEC53 HENDERSON vs PETTIS 対戦カード

<WEC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]ベン・ヘンダーソン(米国)
[挑戦者]アンソニー・ペティス(米国)

<WEC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ドミニク・クルーズ(米国)
[挑戦者]スコット・ヨルゲンセン(米国)

<ライト級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
クリス・ホロデッキー(カナダ)

<ライト級/5分3R>
バート・パラジェンスキー(米国)
カマル・シャロルス(イラン)

<ライト級/5分3R>
ヂャン・ティェカン(中国)
デニー・ダウンズ(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・バーナー(米国)
シェーン・ローラー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブラッド・ピケット(英国)
イワン・メンジハー(カナダ)

<ライト級/5分3R>
ダニー・カスティーロ(米国)
ユーリ・アルカンタラ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ヘナン・ベラォン(ブラジル)
クリス・カリアソ(米国)

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