【TUF12】ブルッキンスがTUF制覇、ナムは不可解な敗戦
12月4日(土・現地時間)、米国ネバダ州ラスベガスのザ・パールでは、UFC人気を押し上げたリアリティTVショー=ジ・アルティメット・ファイター・シーズン12のフィナーレイベントが開催された。
来週11日(土・同)に対戦が予定されている、ジョルジュ・サンピエールとジョシュ・コスチェックをコーチに迎え、ライト級で行われた今シーズン。決勝に残ったのは、ジョナサン・ブルッキンスとマイケル・ジョンソンだった。
試合は、序盤こそジョンソンが、柔術スタンスにも似た構えのブルッキンスからパンチで優勢に試合を進めたが、2R以降はブルッキンスがジョンソンをグラウンドへと誘い、ばん回。最終回もポジショニングで優位に立つとパウンド&エルボーを落として、そのまま判定へ。ジャッジ3者がブルッキンスを支持し、見事シーズン・ウィナーに輝いた。
また、来年からWECを吸収するUFCで初のフェザー級マッチが組まれた同大会だったが、TVのオープニングマッチとなったナム・ファン×レオナルド・ガルシア戦では、不可解という言葉を超越した、2010年度最大のミスジャッジが発生。初回から打撃で優勢に試合を進め、2Rにはバックキープからチョーク&パンチを狙い続けたナムが、3Rにはガス欠でフラフラ状態のガルシアをさらに攻め込んだが、判定の結果はまさかのスプリット負け。観客の声は、ブーイングから「ブルシット!」コールに変わり、勝者ガルシアは観客にソーリーを連呼、再戦を約束する顛末となった。
その他、ライトヘビー級ではステファン・ボナーがイゴール・ポクライェクを、ミドル級ではデミアン・マイアがケンドール・グローブをそれぞれ退けている。
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