【UFN242】RTUを経て、オクタゴン復帰のロン・チュウ。パディーリャのエルボーで左目が塞がりTKO負け
<ライト級/5分3R>
クリス・パディーリャ(米国)
Def.2R4分14秒by TKO
ロン・チュウ(中国)
Road to UFCライト級優勝を経て、2年半振りにオクタゴンに戻ってきたロン・チュウは、パディーリャに対して-245のフェイバリットとなっている。まず左ロー蹴ったロン・チュウが、圧を掛けて右カーフを蹴る。2発目のカーフで姿勢を乱したパディーリャもカーフを返す。ワンツーのロン・チュウはケージを背負うパディーリャに対し、左ハイを狙う。踏み込んでワンツーのロン・チュウは、左インローから左ミドルを決める。再度、右カーフを蹴ったロン・チュウはオーソにスイッチして右ミドルを蹴っていく。パディーリャも右カーフを続け、慎重な間合いの取り合いが続く。
ロン・チュウが右オーバーハンドで前に出るが、クリーンヒットはしない。パディーリャは右ローを続ける。ロン・チュウも右カーフを蹴るが、ジャブを被弾。ワンツー&ボディ、このコンビを繰り返したが、ローに右を合わされて一瞬動きが止まるシーンもあった。
2R、ジャブを伸ばすパディーリャ。ロン・チュウは前に出るが、間合いを取り直す。ダブルをスプロールされたパディーリャが、そのままヒザ蹴りを顔面に突き上げる。カーフで姿勢を乱しながら、首相撲&ヒザをいれたパディーリャが右を当てる。ワンツーに右を合わされたロン・チュウは、カーフから右を返す。「効いていない」とアピールしたロン・チュウは、カーフを蹴られても拳の圧を掛けていく。
パディーリャは左に回り、そして右に戻りつつカーフを蹴る。左を振るって前に出たロン・チュウは構えをかえてスピニングバックキックを繰り出す。と打撃の応酬で、アイポークがあったとアピールするロン・チュウだが──これは完全にエルボーで彼の勘違いだ。パディーリャはヒジを続け、カウンターでもヒジを狙う。と、ブレイクが入りロン・チュウの左目をドクターがチェックする。完全に腫れあがって目が塞がっているロン・チュウを見て、ドクターは試合を止めた。
結果として目尻でなく、眼球の上を打ったようなエルボーで敗れたロン・チュウ。的は狙い通りでなかったが、試みはパディーリャの狙い通り──完敗だった。