【Challengers】カナダ人女子戦士=バッドが確かな一歩
■女子ミドル級/5分3R
ジュリア・バッド(カナダ)
Def.2R2分51秒/TKO
シェイナ・オルセン(米国)
【写真】「スタンドで戦いたかった」というバッドだが、マウントパンチも十分に迫力があった。オルセンは組み合いで、気持ちが続かなかったか (C) ESTER LIN/ STRIKEFORCE
カナダのギブソンMMA所属のバッドはこの試合がプロデビュー戦、対するオルセンは4戦4勝のキャリアを誇る。左右のフックからダブルレッグを狙ったオルセンは、バッドをケージに押し込む。態勢を入れ替えたバッドは、細かいヒザを腿に突き上げ、自ら距離を取る。左のリードジャブ、さらに右ストレートを打ち込むバッドを前に、オルセンは前に出ることができない。
左前蹴りから、左フック、さらに右ミドルを放ったバッド。その蹴り足を掴んで、組みついたオルセンはボディロックからテイクダウンを狙うも、バッドが体重を掛けてトップに。バッドはオルセンをケージに押し込み、ハーフからギロチンを仕掛ける。腕を突き上げ、首を引抜いたオルセンは、頭を巻いてスイープを狙う。トップをキープしたバッドは、体が伸びバランスは良くないが、単発でパウンドを落としていく。
2度目のブレイクが命じられたとき、バッドに頭部にエルボーを落したとして、1ポイントのペナルティが課せられ、初回が終わった。
2R開始早々、組みつくオルセン。ここでもバッドが直後に態勢を入れ替え、ケージにオルセンを押し込んでいく。ボディにヒザを放ったバッドは、離れ際にエルボーを放つ。
たまらず再び組みついたオルセンは、ここでもテイクダウン狙いを潰され、今度はバッドにパウンドを許してしまう。勢いのある左右のパウンドを落とすバッド。下からパンチを返すオルセンだが、ついには顔をそむけ、バッドを捉えられないようになり、レフェリーが両者を分けた。MMAデビュー戦で力強さを見せたバッド。サラ・カウフマンに続き、カナダ人女子MMAファイターがチャレンジャーズで成功への一歩を踏み出した。