【GLORY】序盤で優勢、ギダンが逃げ切りに成功
■キックボクシング・ワールドシリーズ1回戦/3分3R
ブリース・ギダン(フランス)
Def.3R終了/判定
フィリッピ・フェルリンデン(ベルギー)
【写真】3月にケスディ・カラケスを破っているブリース・ギダン。強さが伝わりにくいスタイルの持ち主だが、フィリッピ・フェルリンデンを下した(C)BAS UTERWIJK
チャクリキで練習しているレバンナが、メジロジム所属のギダンのセコンドに就く。フェルリンデンのコーナーにはコー・ヘマースが控える。左ジャブを伸ばすフェルリンデンに、左ハイキックを見せたのはギダンだ。
右を伸ばすフェルリンデンの頭部を、ギダンの右ハイがかすめていく。フェルリンデンの右ストレートを受け、ギダンが前方につんのめる。と、直後にギダンの右を受け、今度はフェルリンデンの動きが一瞬止まった。
2R、スイッチを織り交ぜながら対角線コンビネーションを披露するギダン。メジロジムで練習しているだけのことはある。左ジャブ、右フック、さらに左ミドルというコンビネーションが基本のギダン。ヒザを打ち込み、フェルリンデンのパンチを見切っていく。しかし、ラウンド終盤に右ストレートを放ったギダンの顔面をフェルリンデンのワンツーが襲う。
最終回、ギダンのローにフェルリンデンが左ストレートを合わせるが、ギダンは構わず前進を続ける。左ジャブから右を打ち込もうとするギダンは、リズムに乗り手数が増える。フェルリンデンも負けじと右フックを打ち込むが、逆に左アッパーを受けてしまう。
右ミドルを放ったギダンだが、ここでフェルリンデンのパンチが彼の顔面を捉え、ラスト10秒というところで動きが止まってしまう。それでも最後の5秒に反撃を試みたギダン。決定的なシーンは、最終回のフェルリンデンの連打のみ。果たしてジャッジの裁定は――、序盤の優勢で逃げ切ったギダンに凱歌が上がった。