【GLORY】バダ・ハリ世代の対戦はボウジディに軍配
■キックボクシング・ワールドシリーズ1回戦/3分3R
ムラッド・ボウジディ(オランダ)
Def.2R/TKO
アンデウソン・シウバ(ブラジル)
【写真】1回戦屈指の対戦カードとなったムラッド・ボウジディとアンデウソン・シウバの対戦は、最終回で動きが止まったシウバをオブジディが破った (C)BAS UTERWIJK
25歳のボウジディ、24歳のシウバ。オランダを去ったバダ・ハリ世代の両者。ボウジディはダニエル・ギダのトレーニング・パートナーで、シウバはヘスディ・カラケスの練習仲間、そしてジェロム・レバンナをコーナーに従える。
オランダキック界のプラチナ世代の対戦は、シウバが強烈なフックを入れると、ボウジディがローを返す。両者、ヘビー級とは思えないスピードを誇る。シウバのアッパーがボウジディを捉えると、ボウジディもフックからローを返していく。
両者の右が交錯し、ボウジディがやや打ち勝ったか。シウバのボディフックが連打でヒットすると、ボウジディも左ミドルから右フックと対角線コンビネーションを見せる。ほぼ互角の展開の初回が終わり、試合は2Rに。
左ローから左ミドルにつなげたボウジディ。交互にハイを放ったあとで、シウバの左がボウジディの顔面を捉える。左ロー、左ミドルを見せたボウジディ。スピードと手数でシウバを上回るが、パンチによる攻撃はシウバの方が迫力で勝る。試合はイーブンのまま最終ラウンドに。やや動きが雑になった両者、ボウジディのクリンチがやや増える。
ショートの連打からローを打ち合うと、足を止めた両者がショートレンジの打ち合いに転じる。決定打のない両者、距離を取ったボウジディの左フックでシウバがコーナーに詰まる。さらにローを蹴りこんだボウジディ。残り3秒でレフェリーがドクターを呼び入れる。シウバが頬のカットをチェックされ、試合が再開するも、パンチを繰り出す間もなくタイムアップに。裁定の結果、レフェリーが手を挙げたのはボウジディだった。