【Stikeforce】公開計量終了、ニック×KJまであと1日――
【写真】ニック・ディアズとKJ・ヌーン、ついに目を合わせた両雄。只ならぬ緊張感は明日への期待の高さと比例する (C) ESTHER LIN/STRIKEFORCE
9日(土・現地時間)のストライクフォース・サンノゼhpパビリオン大会の公開計量が、8日(金・同)に同所で行われた。
カンファレンスコールのドタキャン、そして最終記者会見でもKJ・ヌーンの目を見ることがなかったニック・ディアズが、計量後のツーショットでついにKJの顔に視線を合わせた。「対戦相手のことは憎んで戦う」と公言するニックの目には、明らかに怒りの感情が見て取れ、緊張感がダイレクトに伝わってくる。
一方、KJもさすがに大会前日だけあって、やや表情も硬い。ライト級で戦う試合当日より、やや肉付きがよく感じられたKJ、離れ際にその腹を2度ほど触れてから背を向けたニック。さらに緊張感が高まった。
【写真】明日、ケージに入ったときに両者のフィジカルの違いはどこまで見られるのか。ジョシュ・トムソン×JZ・カバウカンチ、既に勝負は始まっている (C) ESTHER LIN/STRIKEFORCE
この他のファイターで目立ったのは、計量時点でのジョシュ・トムソンとJZ・カバウカンチの体格差だ。トムソンはJZの方が大きいと言っているが、上背で上回る彼の方がこの時点では大きく感じられた。ただし、JZには、ATT流のハイパーリカバリーが存在するが、その基礎を作ったアンドレ・ベンケイはチームを離れており、やや精気の無さが気になるJZではあった。
【写真】サラ・カウフマンの頭が、マルース・クーネンの額の高さ。接近戦のバッティングに注意が必要になる (C) ESTHER LIN/STRIKEFORCE
女子世界ウェルター級戦に出場する2人は、やはり身長の差が大きい。シックスパックに割れた腹筋を持つ挑戦者マルース・クーネンは、王者サラ・カウフマンが目をそらすまでじっと視線を落とさず、その後は笑顔を見せるなど、既に無心の状態。
この身長とリーチの差を考えると、サークルリングをうまく使えば、相当アドバンテージがあると思われるのだが、そこはグレッグ・ジャクソンが背後に控えるカウフマン陣営も、打たれると頭が下がるマルースの癖はしっかり把握し、対策をこうじているに違いない。
■Strikeforce「Diaz vs Noons II」主要計量結果は下記の通り
<世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]ニック・ディアズ:169.5ポンド(76.8キロ)
[挑戦者]KJ・ヌーン:169ポンド(76.6キロ)
<ライト級/5分3R>
ジョシュ・トムソン:155.25ポンド(70.4キロ)
JZ・カバウカンチ:155.75ポンド(70.6キロ)
<女子世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]サラ・カウフマン:134.25ポンド(60.8キロ)
[挑戦者]マルース・クーネン:134ポンド(60.7キロ)
<ウェルター級/5分3R>
アンドレ・ガルバォン:170.5ポンド(77.3キロ)
タイロン・ウッドリー:170.5ポンド(77.3キロ)
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