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【UFC299】離れて、近づいて。立ち技、組み技、寝技を支配。アルマバエフがヴェルガラに完勝

2024.03.10

<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ(カザフスタン)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
CJ・ヴェルガラ(米国)

アルマバエフの右カーフで、いきなり姿勢を乱したヴェルガラが構えを小刻みに変えてステップを踏む。手をぶらりと下げ、腰を落とした独特の構えのヴェルガラに対し、アルマバエフはスピニングバックキック、カーフから組んで小外で尻もちをつかせバックへ。立ち上がったヴェルガラの太腿にヒザを入れるアルマバエフが、持ち上げてテイクダウン。

両足のフックに掛かる。許さず立ち上がるヴェルガラだが2度、3度と崩され、我慢の展開が続く。残り90秒で正対したヴェルガラが体を入れ替えてアルマバエフを押し込む。すぐに押し返したアルマバエフが離れてスピニングバックキックからワンツー、ヴェルガラが左をヒットさせたが、直後にダブルレッグでテイクダウンを許す。アルマバエフは右で殴り、ボディロックでパス、さらにマウントへ。ヴェルガラもブリッジでリバーサルをしようとしたが、アルマバエフは足を戻されてもトップをキープして初回が終わった。

2R、初回と同様に右カーフを蹴ったアルマバエフ。ヴェルガラも同じ蹴りを返す。ヴェルガラは左ハイを狙い。アルマバエフの上体を起こしに掛かる。右を当て合った両者、間合いを取り直したアルマバエフが右ミドルを決める。アルマバエフはダブルレッグからハイクロッチに切り替えて、テイクダウンを決める。ガードの中に納まったアルマバエフがコツコツとパンチを落とし、コントロールを続ける。

アルマバエフは時折り、体を起こしつつ振りかぶって殴りトップを維持。パウンドから肩固めを狙い、スクランブルでバックを取るとテイクダウンから両足をフックする。すぐにフックを解き、バックからトップコントロール。さらにヴェルガラの動きに合わせてバックへ。立ち上がったヴェルガラにスピニングバックフィストを狙うなど、一方的な5分となった。

最終回、スピニングバックフィストを空振りし、ヒザ蹴りを狙ったアルマバエフはヴェルガラのヒザにシングルレッグを合わせていく。足を抜いて、離れたヴェルガラは構えを変えてもインロー、カーフを蹴られる。アルマバエフはシングルからハイクロッチでテイクダウンし、アックから両足をフックする。腰をずらして立ち上がったヴェルガラは、追わされる展開のなかでスピニングヒールキックを受けそうになる。

アルマバエフはダブルレッグからハイクロッチ、スプロールしたヴェルガラにヒザを入れる。ヴェルガラも右を返し、スイッチから左ハイもテイクダウンを合わされバックを許す。アルマバエフは前方に崩し、骨盤にヒザを入れる。ハイクロッチを耐えたヴェルガラだが、離れて打撃の攻防で左ミドルをキャッチされテイクダウンを許す。スクランブルにバックを取ったアルマバエフがワンフック、リストを取って防ぐヴェルガラだが、右腕を喉下に回される。必死が剥がすヴェルガラは、背中を取られたままタイムアップを迎えた。

結果、アルマバエフがフルマークの判定勝ちを手にした。


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