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【Gladiator CS01】フライ級T準々決勝、チェ・ドンフン戦へ。和田教良─02─「相手がイケメンすぎて……」

【写真】ジョークも交えて燃える和田(C)SHOJIRO KAMEIKE

16日(金)、配信に特化して開催されるGLADIATOR CHALLENGER SERIES01「Bang vs Kawana Ⅱ」で、GLADIATORフライ級王座決定トーナメント準々決勝としてチェ・ドンフンと対戦する和田教良のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

2022年以降は4勝2分と無敗を貫き、昨年12月にグラジでシン・ジェヒョクに判定勝ちを収めてフライ級T出場をゲットした。とにかく組めば強い和田――というイメージに対して、今回のインタビューでは意外な理想のファイトスタイルも明らかになった。現在35歳、そんな和田がビッグチャンスをモノにするための意気込みを語る。

<和田教良インタビューPart.01はコチラから>


――現在運営されているガイオジムを立ち上げたのは何年のことですか。

「東戦の前やから、2020年9月ですね」

――ガイオジムという名前の由来は何なのでしょうか。

「ピュアブレッド京都に鳩胸ムネオという選手がいて、そのノリで先輩の佐藤拓也さんから『お前のリングネームはキチガイオや』と言われたんですよ。佐藤さんにしてみれば冗談のつもりやったんですけど、そのキチガイオという名前が思ったよりも広まって(笑)。

別に僕がキチガイ扱いされていたわけではなく、鳩胸ムネオっていう名前のリズムが良くて、それに合わせられただけでした。最初は嫌だなぁと思っていましたけど、意外なほど浸透したので、自分としても『まぁ良いか』と(笑)。

それでジムの名前もガイオジムにしました。でも理由を訊かれると……こういう理由なので、一時は『名前を変えようかな』とも思ったんです。ただ、名前は憶えやすいし検索しやすいし、ということでガイオジムのままにしていますね。名前は変えず、名前の由来を変えようかと思ったりしています。海外に『ガイオ』っていう良い意味の言葉がないかなぁ、と考えたり(笑)」

――アハハハ。話を戻すと、ジムの立ち上げも含めて2020年11月の東修平選手との試合前後が大きな転機となったのですね。

「はい。それまで2年近く試合をしていなくて、東戦もスクランブル出場ではありました。でも『このオファーを受けないと、このまま自分も試合をしなくなるんちゃうかな……』と思ったんです。その東戦で気持ちが折れたような負け方をしてしまい、『これは良くない』ということで、そこからもっとMMAに取り組むようになって」

――MMAとの取り組み方が、どのように変わったのでしょうか。

「それまでは『とりあえずMMAやっています』みたいな感じでしたね。週2~3回練習して……何か特別なことをするわけでもなく。そのためにキャリア序盤は全然アカンかったけど、東戦の負けで気持ちの中でも踏ん切りがついたんです。自分の年齢を考えたら、現役を続けられてもあと何年か。だったら、もっと一生懸命やりたいと思って。

現在は日沖発のstArtジムの練習にも参加(C)SHOJIRO KAMEIKE

それから『勝つための練習をせなあかん』と思って、キックボクシングのパーソナルトレーニングも取り入れました。あとは春日井選手の練習会にも参加するようになり、戦績も変わってきましたね」

――若い頃はガンガン練習していて、30歳を過ぎてからペースを落とすケースは多いでしょう。しかし東戦の時点で和田選手は30歳を超えており、そこからよりハードな練習を自身に課すことは難しくはなかったですか。体力面でも、精神面でも。

「確かに自分は珍しいタイプかもしれませんね(笑)。一番大きかったのは腰のヘルニアなんですよ。まずはヘルニアをしっかり治して、それだけの練習にも耐えられる体をつくりました。

怪我をして休み、復帰しては怪我をして休む――なんて生活を10年ぐらい繰り返していたんですよ。1人でやっていたから、間違ったやり方をしていたんだと思います。今はヘルニアをはじめ怪我がなくなったのは大きいです」

――結果、2022年から6戦して4勝2分。和田選手のファイトスタイルはテイクダウン&トップコントロールで、「自身がやるべきことを貫き通している」という印象です。

「ありがとうございます。でも、そのスタイルは『自分がやりたいこと』とはかけ離れているんですよ……」

――えっ!?

「実は打撃戦のほうがやりたくて。でも最初に組み勝っちゃうと、そのまま無難に勝てるので組んだまま進めてしまうんです」

――それは意外でした……。

「ですよね(苦笑)。練習でもパンチ力は褒められるぐらいで。僕自身としては、パンチで相手をブチのめしたいんです。でも組むと、組みでは力量差がある試合が多くて」

――組んで確実に勝てるなら、確実に勝つほうが良くはないですか。

「やっぱり派手な試合をしたい、っていう気持ちもあるんですよ。アマ修斗の時もKO勝ちしていて。でも試合では組んじゃう(笑)。ただ前回のシン・ジェヒョク戦で、いろんな感覚が掴めてきました。ジャブが当たることで『打撃でも行けるかな』という感じも掴んだし、セコンドの指示ですぐ組むこともできましたし。次の試合では簡単に組みに行くと、跳びヒザとか合わせてくるでしょうから、気を付けないといけないですけど」

――次の対戦相手であるチェ・ドンフンは、相手の様子を見ながらしっかりと打ち込んでくるファイターです。

「強いイケメン、っていう感じですね。グラジのフライ級トーナメントの話は聞いていて、出るなら自分も次はイ・スンチョル選手と対戦するのかな、と考えていました。特に理由はないけど、イ・スンチョル選手に勝って、次がチェ・ドンフン選手という流れなのかなと。自分としては、どちらとの対戦でも嬉しいです。『チェ・ドンフン戦どうですか?』というオファーを貰って、僕は『強い相手だからやりたい』――それだけでした」

――では、そのチェ・ドンフンと打撃戦を繰り広げたいですか。

「打撃戦をやっても問題ないと思います。これはMMAだからトータルで勝負して、そのなかで打撃戦をやることもあります。一つ思うのは、チェ・ドンフン選手も強いです。でも、まだ分からない部分も多くて。僕との試合で分かることも多いと思いますよ。もしかしたらメチャクチャ四つが強くて、僕がテイクダウンされるかもしれないですが(笑)」

――アハハハ、自虐気味にオチをつけないでください。ではフライ級トーナメント準々決勝、チェ・ドンフン戦に向けて意気込みをお願いします。

「次の試合は相手がイケメンすぎて、ウチの女性会員さんも『チェ・ドンフン選手を応援する』と言っているんですよ。だからチェ・ドンフン選手とウチの会員さんに中年の力を見せつけてやります! 相手はDouble G王者なので、僕が勝ったらフライ級トーナメントの後にでも韓国でタイトルを賭けて再戦したいです。まずはトーナメント準々決勝、必ず勝ちます」

■視聴方法(予定)
2月16日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS01対戦カード

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]パン・ジェヒョク(韓国)
[挑戦者]河名マスト(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦/5分3R>
竹本啓哉(日本)
竹内稔(日本)

<ミドル級/5分3R>
三上ヘンリー大智(日本)
アン・ジェヨン(韓国)

<Progressフォークスタイルグラップリング88キロ契約/5分2R>
グラント・ボクダノフ(日本)
大嶋聡承(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定T準々決勝/5分3R>
和田教良(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

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