【TPF6】ミカ・ミラー、サライバに勝利し12月に王座挑戦
<フェザー級/5分3R>
ミカ・ミラー(米国)
Def.3R終了/判定3-0(30-27、29-28、29-28)
ディエゴ・サライバ(米国)
長身のミカがリードジャブを伸ばすと、サライバは必至で左足を伸ばし、ハイキックを見せる。前に出て左リードジャブを繰り出すサライバだが、ミカの懐に飛び込むことはできない。ならばとローを見せたところで、左を被弾してしまう。
果敢に距離を詰め首相撲からヒザを繰り出そうとするサライバだったが、ミカは距離をとってジャブを繰り返す。距離を自ら詰めたミカ、パンチの連打を見せるが、ハードヒットはない。ジャブを続けるミカは、サライバが出てくる所で左右のフックを打ち込むと、さらに首相撲からヒザをボディに放つも、サライバのダブルレッグでテイクダウンを許す。
自ら立ち上がったサライバ。すかさずミカも立ち上がり、試合は再びスタンドの打撃の攻防に移るが、ここで初回が終了。様子見に徹した5分間だった。2R、初回よりも距離が詰まりミカのパンチにも力が籠る。サライバは、左ジャブ、右ストレートを受けながらも前進し、ダブルレッグを仕掛けていく。
ケージを背にして耐えたミカは、再び打撃戦の展開に戻るとテイクダウン狙いで低い姿勢のサライバにパンチを集中させる。そのパンチを振り払うように、サライバが前で出てくると、ステップバックで距離をとるミカ。サライバのシングルレッグを切り、スタンドでパンチ勝負に徹するミカの攻勢が目立ってきた。
左を連打し、サライバの動きが一瞬止まるが、ミカはここでも無理をせず、パンチを散らしてボディに拳を打ち込んでいく。姿勢を崩しながら、パンチを繰り出すサライバだが、その拳がミカには届かない。逆にヒザを受けたサライバ、テイクダウンから引き込むが、ミカは寝技には応じない。
一瞬の首相撲からヒザを突き上げ、さらにボディ、右フックを見舞ったミカ。ラウンド終盤にも距離をコントロールし、ヒザ、ハイキックを見せて2Rを終える。最終回、前に出てくるサライバにパンチを集中させ、テイクダウン狙いを切るミカに、サンドバックのように打ち込まれるようになったサライバは、バランスを崩しながらパンチを打とういう気概は見せる。
しかし、ダメージが蓄積し、疲れも目立つようになったサライバの動きは鈍く、ヒザを受けて、テイクダウンから引き込みを見せる。レフェリーにスタンドへ戻るよう指示されたサライバは、その後もパンチとヒジ、そしてヒザを受け、テイクダウン狙いも余裕をもってかわされてしまう。結局、サライバは最後まで局面の打開することができず、最後は引き込んだところで、パウンドを受けてタイムアップを迎えた。
当然、ジャッジの試合はミカを支持、試合後にケージに上がったTPFフェザー級王者アイザック・デジーザスへ、12月2日の大会で挑戦することが発表された。