【BFC27】DREAM参戦視野ウォーレン、世界挑戦
2日(木・現地時間)にテキサス州サンアントニオのマジェスティック・シアターで開催されるベラトールFC27の公開計量が、1日(水・同)に同地のシェラトン・ガンダーホテルのロバート・ジョンソン・ルームで行なわれた。
【写真】バンタム級で戦うことができる挑戦者ウォーレンと、下着を脱いで0.2ポンドアンダーだった王者ソト (C) BFC
今大会のメインはBFC世界フェザー級選手権試合ジョー・ソト×ジョー・ウォーレン。シーズン1フェザー級トーナメントを制し、初代王者に輝いたソトは、元々アイオワ・セントラル・コミュニティー・カレッジ大レスリング部の出身で、主にグレコローマンで活躍していた。
MMAの新鋭ファイターで、グレコ出身といえばUFCライトヘビー級を席巻するジョン・ジョーンズが思い出されるが、ソトとジョーンズは同じカレッジでルーム・メイトだった。挑戦者のウォーレンは、そのグレコローマン・レスリング世界選手権を制しており、レスリングだけでは挑戦者の方が何枚も格上のファイターとなる。
ただし、ソトはキムラやリアネイキドチョークだけでなく、ゴゴプラッタで一本勝ちしたこともあり、シーズン2決勝でファブリシオ・ピッチブルに簡単にポジショニングを許したウォーレンと比較すると、総合力では上回るという見方もできる。挑戦者ウォーレンは主武器となるレスリングで絶対的に攻勢を握りたいところだ。
MMAデビュー戦のチェイス・ビービや山本KID徳郁戦を見ると、レスリング+打撃というファイターからトップを奪うことに長けているウォーレンだが、柔術的な動きができるファイターを相手にすると、安定した試合運びができているとは言い難い。キャリア唯一の敗北は、ビビアーノ・フェルナンデスにガードから腕十字を極められた試合だし、前述したピッチブルだけでなく、準決勝のジョージ・カラカニャン戦でも足関節やギロチンを何度となく仕掛けられている。
ソトがテイクダウンの攻防を捨て、ガードから攻めることも考えられるが、そうなれば北米MMAのジャッジでは判定勝ちは難しい。ガードワークに難があるものの、ガードにならないウォーレンをいかにしてマットに仰向けにできるかが鍵となる。打撃の局面から、王者がどのようなMMAの組み立て方をするのか、楽しみな世界戦だ。なお、ウォーレンは以前より、BFC王座奪取後にDREAM再出場を口にしており、9月25日の名古屋大会出場も視野にいれているという情報も伝わってくるが、果たしてソトは3週間後に試合ができるほど甘い相手になるか、来日問題も含め気になるところだ。
【写真】日本の(というかタイの)ランバー・ソムデートM16には敗れたが、6勝1敗の戦績を誇るユリシーズ・ゴメス。マーク・ライモン門下のグラップラーが、どのような試合を見せるか (C) BFC
フェザー級世界戦以外に、ズラリと並んだバンタム級トーナメント準々決勝。前週はホセ・ベガが一足早く準決勝進出を果たしたが、トーナメント本命は明日の3試合に含まれている。TPFフライ級王者ユリシーズ・ゴメス、シーズン2でマーク・オーシロ、アルバート・リオスに勝利し、現在6連勝中のニック・ママリスなどに注目が集まる。
【写真】ニック・ママリスと対戦するのは、昨年DEEPに来日経験もあるザック・マコウスキーだ (C) BFC
■BFC27主な対戦の計量結果
<BFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]ジョー・ソト:144.8ポンド(65.68キロ)
[挑戦者]ジョー・ウォーレン:143.6ポンド(65.14キロ)
<バンタム級トーナメント準々決勝/5分3R>
ブライアン・ゴールズビー:135.8ポンド(61.6キロ)
エド・ウェスト:135ポンド(61.24キロ)
<バンタム級トーナメント準々決勝/5分3R>
ニック・ママリス:135.8ポンド(61.6キロ)
ザック・マコウスキー:134.4ポンド(60.96キロ)
<バンタム級トーナメント準々決勝/5分3R>
トラビス・リーディンガー:135ポンド(61.24キロ)
ユリシーズ・ゴメス:135.2ポンド(61.33キロ)