この星の格闘技を追いかける

【ONE FF46】ペッティージャーと暫定王座戦、アニッサ・メクセン「彼女は私のような相手と戦っていない」

【写真】ペッティージャーの勢いを認めつつ、メクセンは勝利への自信を口にした(C)TAKUMI NAKAMURA

22日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 46にて、ONEキックボクシング女子世界アトム級(52.2キロ)暫定王座決定戦として、アニッサ・メクセンがペッディージャー・ルクジャオポーロントンと対戦する。
text by Takumi Nakamura

キックとムエタイだけでなく、サバットやボクシングでもタイトルを獲得し、2021年9月からONEに参戦しているメクセン。これまではワンマッチでの試合が続いていたが、暫定王座ながらようやくタイトルマッチのチャンスが巡ってきた。

対戦相手のペッティージャーは今年3月のONE初参戦から7カ月間で4試合を戦い、4戦4勝(4KO)という驚異的なスピードで結果を出している。そのペッティージャーを迎え撃つメクセンは「彼女はまだ私のような相手と戦ったことがない。私が世界最高のファイターだということを証明する」と宣言した。


――約1年2カ月ぶりの試合で、キックボクシングルールの暫定王座戦が決まりました。この試合が決まった時の心境を訊かせてもらえますか。

「ONEに参戦して2年、ずっとキックボクシングのタイトルマッチをやりたいと思っていたから、この試合が決まった時は本当にうれしかった」

――一部でメクセン選手がONEで試合が組まれないことを良く思っていないという報道を目にしました。現在はONEとどういう関係ですか。

「こうしてタイトルマッチも組まれたし、今私はONEのベルトを獲るためにここにいる。ONEとはいい関係を築けているわ」

――今年1月にスタンプ・フェアテックスとムエタイ&MMAのミックスファイトが組まれていましたが、あの時は大会前日に試合がキャンセルになってしまいました。言える範囲で構わないので、何があったのかを教えていただけますか。

「過去は過去のこと。今は今のこと、そして未来のことを考えたいと思っている。だからあの試合について話すことはないし、次の試合の話をしましょう」

――分かりました。メクセン選手はONEでMMAグローブ着用のムエタイルールの試合を戦っていますが、どんなことを学びましたか。

「MMAグローブで試合をしてみて、すごくいい経験になった。私はキックボクシングだけでなくムエタイやボクシングもやっているし、どんなルールでもMMAグローブで戦えると思ったわ」

――キックボクシングルールの試合は2年ぶりですが、そこも問題はないですか。

「私は試合の有無に関わらず、毎日厳しいトレーニングとスパーリングをしてきたから問題ないと思う。ただキックボクシングは私が初めてやった格闘技だし、ずっと待っていたキックルールのタイトルマッチが出来ることがうれしい」

――メクセン選手はキック・ムエタイ・ボクシングと三つのルールで試合をしています。一つのルールに集中した方がいいという意見もあると思いますが、アニッサ選手は異なるルールをやることで、どんなメリットがあると思っていますか。

「どんなルールで戦ったとしてもゴールは一つ。それは勝つということ。だからルールのことは気にしないのよ」

――対戦相手のペッティージャー選手にはどんな印象を持っていますか。

「すごくいい選手で強い。今まで私が戦ってきたなかでも最強の一人だと思う。彼女と戦えることがうれしいわ」

――ペッティージャーは非常にアグレッシブで前に出る&打ち合うことを好むタイプです。

「彼女はまだ私のような相手と戦ったことがない。今まで彼女が戦ってきた相手には簡単にプレッシャーをかけられたかもしれないけど、私はそうじゃないわ。私は自分のことを世界最高のファイターだと思っているから、それを今回の試合で証明するつもりよ」

――倒すパターンは幾つか用意できていますか。

「私はいつも相手を倒すためにリングに上がっている。彼女だからそうではなく、誰が相手でもそうしてきたから、今回も倒して勝つわ」

――メクセン選手はこれまで数々のベルトを巻いてきましたが、ONEのベルトを巻きたい・自分の強さを証明したいという気持ちは変わらないですか。

「最初に話したように、初めてONEに来た時から、ずっとONEのベルトを私のコレクションに入れたいと思っていたの。こんなに時間がかかってしまったけど、ONEのベルトを獲ることが今の私がやるべきことだと思っているわ」

――ONEにはキックルールとムエタイルールのベルトが存在します。いずれムエタイルールのベルトも欲しいという想いはありますか。

「キックルールの正規王者はジャネット・トッドだけど、彼女はもう何年も防衛戦をやっていないし、私は彼女のことを正規王者だとは思っていない。だから今回の試合でベルトを巻いたら、もう一つのベルトを獲りたいという気持ちもある。でもすべては次の試合が終わってからだから、今はそれに集中している」

――今大会はメクセン選手の試合も含めて3大タイトルマッチが組まれているビッグイベントです。その大会でどんな試合を見せたいですか。

「ONEはキックとムエタイにおいて世界最高のオーガナイゼーションだと思う。その大会で自分がベストなファイターだということを見せたいわ」

――試合とは別の話なのですが、K-1のKANA選手がずっとあなたとの対戦をアピールしていました。12月の試合で彼女は敗れてしまい、ベルトを失ってしまいまいた。それについてコメントをいただけますか。

「KANAとはタイで一緒に練習したこともあるし、もしまだKANAが私と戦いたいと思っているなら、また勝ち上がって来てほしいわ」

――ありがとうございます。それでは最後に日本のファンに向けてメッセージをいただけますか。

「いつも応援ありがとう。来年ONEが日本で大会を開催することになって、日本は格闘技大国だから、私も日本で試合をしたいと思っている。その時はよろしくお願いします。アリガトー!」

■放送予定
12月22日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル(前半6試合)
午後9時30分~ PPV ONE official site (Englsih Page)

PR
PR

関連記事

Movie