K-1の超新星エドワーズが、あの男に対戦要求
先月の7月10日、豪州のキャンベラ・ナショナルコンベンションセンターで開催されたK-1オセアニアGPで、3試合すべてKO勝ちを収めて優勝したベン・エドワーズ。K-1のワールドレコードを作ったエドワーズを直撃、時の人となった彼のショートインタビューをお届けする。
【写真】スロウィンスキーをKOしたエドワーズは、評価が一気に上がった。K-1のトーナメント最短KO記録のワールドレコードも叩き出し、今や時の人となっている
――K-1オセアニア大会で優勝したベン・エドワーズ選手ですが、これまであなたはK-1で何戦してきたのでしょうか?
「私のK-1での戦績は、現在(8月5日)、4戦3勝1敗3KOです」
――まだ若いですよね。
「体重は116キロありますけど、これでもまだ26歳ですよ(笑)」
――キャリアが浅いのに、トーナメントで3試合闘って、すべてKO勝ち。しかも合計タイムは驚きの206秒。K-1のワンデイトーナメントで、この時間はワールドレコードですよ!!
「そうみたいですね。後で聞きました。でも、結果には驚きませんでしたよ。なぜならば、私は勝つために全力で闘ったし、夢を実現するためにリングへ上がっただけですからね。決して、記録を作るために闘ったわけではありません。夢のために闘っているのです。そうしたことに集中するのは、過去の失敗から学んだこと。記録とかKOしか、違うことを意識してしまったら、こういう結果にはならなかったと思います」
――それでも、KOした選手は一回戦のファイナル・ザカリア(84秒でKO)、準決勝戦のタファー・ミシパティ(63秒)、そして決勝戦のポール・スロウィンスキー(59秒)でした。特にポールをKOしたのは、大きく評価を上げる試合だったと思います。
「それは、私が私の可能性を信じて、計画通りに生活し、そして厳しい練習をしてきた成果だと思っています。その努力が報われた思いです。ただ、本当の闘いはこれからです。韓国でK-1のWGP開幕戦が行われると聞いておりますので、そこで勝って、決勝の舞台に上がるようにさらに努力していきます」
――あなたが、K-1で尊敬するファイターは誰ですか?
「そうですね。私は、倒しにいくファイターが好きですね。倒すか倒されるか、そういう勝負をする選手は印象に残りますから。例えば、ジェロム・レ・バンナ、そしてレイ・セフォー…たくさんの尊敬するファイターはいますよ。彼らと同じ舞台で闘えるのは光栄ですね」
――ただ、あなたはまだルーキーです。世界ランキングとしては、25位にはいると思いますが。
「まだスタートして間もないのに、世界の25位にいるならば、上出来だと思いますよ。 私のゴールは、1位ですからね。それまでには、長い道のりが続きますけど、必ず頂点に立ちます。なぜならば、私はまだまだ若いし、それに強い。私は一番になるためにリングへ上がっているのです」
――WGP開幕戦で、闘いたい相手はいるのでしょうか?
「やっぱり、一番、闘ってみたいのはバンナです。彼は、とても尊敬していますし、必ず面白い試合になると信じているからです。あと望むのは、ルスラン・カラエフとの試合ですね。彼と闘えば、とてもエキサイティングな試合になると思います。彼らと闘えば、私の実力も分かってくれると思いますし、決勝トーナメントへ行くことになりますよ」
――分かりました。楽しみにしています。最後にファンへ向けて、メッセージをお願いします。
「K-1ファンのみんな、こんにちは。私はベン・エドワーズです。みんなは私を“白熊”と呼んでいます。とても平和的ですが、リングへ上がると凶暴な存在になるから、そう呼んでいるみたいですね。
でも、私は闘いへ向けて準備をしっかりとしています。誰も、私の攻撃を止めることはできません。私は、110%の力で闘います。WGP開幕戦で、その力を見てください。オセアニアの白熊、ベン・エドワーズの名前が、歴史と記憶にしっかりと刻まれる日になるでしょう」