【DWCS2023 S07Ep07】砂漠のMMA王国から、UFCに王手=シャミル・ガジエフ。シウバ対決も注目
【写真】ガードの甘さは気になるが、多彩なパンチはKOパワーを有しているガジエフ (C)BRAVE CF
19日(火・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDWCS S07 Ep07が開催される。
Text by Manabu Takashima
ライト級が2試合、フライ級が1試合、女子ストロー級が1試合組まれた今週のコンテンダーシリーズのメインは、ヘビー級の試合が組まれ──バーレーン王国が、国家プロジェクトとして取り組むBRAVE CFとKHK MMAジムが2人目のUFCファイターを目指し、シャミル・ガジエフがグレッグ・ヴェラスコと対戦する。
BRAVE CFとKHK MMAからUFCで活躍しているムハマド・モカエフが男子では最軽量フライ級なのに対して、ガジエフはヘビー級とサイズはまるで違うがIMMAFというアマのフィールドからプロに転向し、無敗という共通点がある。
とはいえガジエフはIMMAF世界大会を連覇したモカエフと違い、世界では銅メダル獲得に終わっている。BRAVE CFライト級王者でチーム・バーレーンのヘッドコーチであるエルダル・エルダノフに見いだされ、ロシアからバーレーンに国籍を移してKHK所属となったガジエフは、IMMAFではアフリカ、アジア、欧州選手権を制したものの世界大会ではプロ転向せずにアマで戦い続けているガジムラッド・バガウティノフにRNCで敗れた翌年にプロ転向を果たした。そのガジエフは、2年3カ月10連勝と強烈な勢いで経験を積んできた。
今年の2月には元UFCファイターのダルコ・ストシッチを2分50秒でKOしている。今回はカレッジ・レスリング出身で6勝0敗のヴェラスコと戦うが、そのボディロック&足払い系のテイクダウンに如何に対抗できるか。あるいは意外とも取れる多彩なボクシング技術で、ヴェラスコの得意の形に入らせない可能性もあるガジエフが、ロシア~中東ラインでUFCと契約を果たせるのか要注目だ。
この他、ブラジル同朋対決でイゴール・ダ・シウバと対戦するジョナタ・シウバも気になるファイターだ。修斗ブラジル・ストロー級王者で、今年の3月に実に2年10カ月のブランクを経てCage Warriorsで勝利して、コンテンダーシリーズで戦う権利を手にしたジョナタ、イゴールとのシウバ対決=フライ級のマッチアップだ。
■視聴方法(予定)
9月20日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS
<ヘビー級/5分3R>
シャミル・ガジエフ(バーレーン)
グレッグ・ヴェラスコ(米国)
<ライト級/5分3R>
ジャコビー・ジョーンズ(米国)
ダニエル・ジェイムス・アレン(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
タリタ・アレンカ(ブラジル)
ステファニー・ルシアーノ(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
カイナン・クルシュヴィスキー(ブラジル)
ダイラン・モンテーロ(米国)
<フライ級/5分3R>
イゴール・ダ・シウバ(ブラジル)
ジョナタ・シウバ(ブラジル)