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【DWCS2023S07Ep02】独特なリズムのレスリング=メンソス、ガスアウトでアミルに判定負け

<147ポンド契約/5分3R>
ハイダー・アミル(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
エムラ・ソンメス(トルコ)

アミール・アルバジ、ジャビッド・バシャラットと同じGBトップチーム所属のトルコ人ファイター=ソンメスが計量オーバーでキャッチウェイト戦に。対するアミルはギルバート・メレンデスを帯同して、ケージインした。

サウスポーの構えから、アミルが即左を振るって距離を詰める。右を当てたアミルは、ボディロックをウィザーで切って投げを打つ。アミルのヒザが急所に入り、試合が中断される。再開後、右を当てたソンメスだが直後にパンチを受けたか、後方にバランスを崩す。トップを取りに行ったアミルに対し、ソンメスはスクランブルからシングルレッグでケージに押し込む。がぶるソンメスの両足を束ね、逆足のシングルに出たソンメスがアンクルピックを仕掛ける。これも切ったアミルはキムラを狙うと、股間の下に頭を入れられてリフトされバックを許す。

引き込んで足を狙う仕草を見せたアミルを、後方から殴るソンメスは立ち上がられるとヒザを突き上げる。アミルは正対しキムラへ。腕を抜いたソンメスのヒザが急所に入ったかファールカップの位置を直す。直後にダブルレッグでテイクダウンを決めたソンメスが、ハーフで抑え強烈な左エルボーを3発落とす。スクランブルでバックを制したソンメスは、立ち上がったアミルにフックを見せてダブルレッグでしりもちをつかせた。背中を譲って立ち上がるとしたアミルに対し、後方からヒザ蹴りを見せたソンメスは肩で息をしているか。

続いて左エルボーを入れてからのダブルレッグを潰され、ガードを強いられたソンメスが、スクランブルでバックを与える。アミルは足のフックの前にRNCを仕掛けて前方に落とされる。トップを取ったソンメスがエルボーを連打して初回を取った。

2R、ポイントをリードしたソンメスはスタミナが問題か。メレンデスも「疲れている。腹を殴れ」と指示をアミルに与えた。左の蹴りを見せたアミルにシングルレッグで仕掛けたソンメスが、ここでも股間に頭を入れてリフトからダブルレッグへ移行する。パワーギロチンを仕掛けた離れたアミルは、下になったソンメスの背中に回る。フックなしのアミルに、またもソンメスが股の下に頭を入れてヒザ立ちからリフト、立ち上がってダブルでリバーサルを決める。横へのロールで上を取りなおしたアミルはスタンドに。

完全に動きが落ちたソンメスは、それでも他のファイターとは違うリズムでダブルを仕掛ける。切られて、スピニングバックフィストからのテイクダウンダウンを切られたソンメスは立ち上がるのに時間が掛る。こうなるとアミルは元気百倍だ、右腕を差して上を取るや亀のソンメスの状態を起こしてヒザを入れる。さらにギロチンを狙うと、ファイヤーキャリーの要領でソンメスが上を取る。しかし、抑えるだけの力はなく試合がスタンドに戻るとアミルも打撃でなくクリンチを選択する。小手投げから、ヒザをついてしまったソンメスは完全にスタミナを切らしている。シングルを仕掛けて止まったソンメス、アミルも力のないパンチをワキ腹に入れていった。

最終回、コーナーのブラッド・ピケットが「レスリングを楽しめ」と懸命にインターバル中に話しかけたが、魔法のような効果があるか。直ぐに右を当て、ボディを殴ったアミルが圧を掛けるとソンメスはダブルレッグからバックに回る。正対したソンメスががぶりにかギロチン、ヒザを頭部に突き刺す。しかし、アミルも疲れており口を開いて手数も少ない。こうなるとソンメスもシングルを仕掛け、キムラにもリストアップを繰り出す。倒されたアミルはバックに回ってRNCも引き込むように下になったソンメスが、またも股間の下に入ってリフトからトップを取る。

ソンメスはややパワーが戻ったパウンドを落とし、スクランブル&キムラのアミルを倒すも即試合はスタンドに戻る。楽しんでいるか分からないが、ソンメスがテイクダウンを仕掛ける。アミルが離れても、立ち上がることができずガードを取りながらキックのソンメス。両者、最後の力と精神力を振り絞しラスト30秒に。シングルを切られて殴られても、リフトを続けるソンメスは正座状態でパンチを被弾する。それでもソンメスは立ち上がって後ろ回し蹴りを繰り出す。かわしたアミルは、左フックからのテイクダウン狙いを切ってタイムアップを迎えた。

結果はアミルが3-0の判定勝ち。計量失敗の時点で何か問題があったのだろうが、万全のメンソスもいつかどこかで見てみたいものだ。


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