【UFC116】温故知新MMA、ライトルが見事なフィニッシュ
■第9試合 ウェルター級/5分3R
クリス・ライトル(米国)
Def.2R2分2秒/アームロック
マット・ブラウン(米国)
【写真】フィニッシュ時に顔を苦痛で歪ませるマット・ブラウン。見事な技の流れだったが、サブミッション・オブ・ザ・ナイトは取り逃した (C) ZUFFA
試合開始早々、左ローを見せたブラウンが距離を詰めようとしたところで、右のオーバークロスで迎え撃つライトル。ブラウンが組みつき、ムエタイ流の投げをうつが、ヒザをついたライトルはすぐに立ち上がる。
離れ際にハイを放ったブラウンは、テイクダウンからシングルを狙ったライトルにダースチョークを仕掛ける。タイトに絞め続けるブラウン、ライトルが腹這いになったところで、このトライを諦めて立ち上がる。
ブラウンの左ローに、左をかぶせたライトルだが、その後もロー、ハイ、前蹴りを受け、なかなか攻め手を見つけることができない。左ローでバランスを崩したライトルに、ブラウンも攻めどきを探っているのか、20秒ほどのグランド戦を流すようにラウンド終了を待つ。
2R、前に出て右を振るうライトルだが、空振りに終わり、またもバランスを崩す。距離を潰して左アッパーを見せたブラウンだが、逆にライトルのパンチを受けテイクダウンでごまかすように組みついていく。これをギロチンで迎えうったライトルは、トップをキープし、マウントからサイドに移り、横三角を仕掛ける。そのままライトルがアームロックを狙うとブラウンがタップ。
現代MMAの動きとは明らかに違うファイトで、勝ち上がるライトル。まさに温故知新MMA、ライトルが見せた見事なフィニッシュだった。