【UFC116】ソティロポロス、ペルグリーノとの接戦制す
■第7試合 ライト級/5分3R
ジョージ・ソティロポロス(豪州)
Def.3R終了/判定
カート・ペルグリーノ(米国)
【写真】見た目の印象では、非常に際どい勝負をモノにしたソティロパロス。3R、最後の最後で攻め込まれた点が反省点か (C) ZUFFA
一回り大きく見えるソティロポロスが、小さな構えから左右のパンチを放っていく。左を返すペルグリーノだが、ソティロポロスが逆に右から左をヒットさせる。バランスを失い、引き込むようにグラウンドに移行したペルグリーノは、ポジションを譲ることなく立ち上がることに成功した。
ペルグリーノの左を内側のヘッドスリップでかわすソティロポロスが、逆に左を入れていく。斜めの角度から組みついたペルグリーノが一度はソティロポロスを寝技に引き入れるが、試合は直後にスタンドへ戻る。
初回残り1分を切り、リーチを生かしてジャブを放つソティロポロスからテイクダウンを奪ったペルグリーノ。ソティロポロスはミッションコントロールの態勢をすぐにとり、ラバー系の仕掛けを見せるが、腕を引き抜いたペルグリーノがパウンドを見せ、最初5分間が終わった。
2R、左を伸ばすソティロポロスに、1Rとは反対にペルグリーノが左を返していく。直後にシングルでテイクダウンを奪ったソティロポロスは、脇を差して、左右からパスを狙う。足が抜かれた瞬間に、ハーフに戻すペルグリーノだが、徐々に背中をマットにつけソティロポロスにプレッシャーを与えられ、エルボーを落とされる。
スクランブルの攻防のなかでも、トップをキープしたソティロポロスはサイドからバックを制し、ケージにペルグリーノを追い込むと、パンチ、ヒザを放っていく。必至で向き合おうとするペルグリーノのバックをキープし、リフトから寝技に持ち込もうとするソティロポロスだったが、ペルグリーノもケージを使いスタンドで粘る。
汗で滑ったようにソティロパロスがバランスを失うと、ペルグリーノが直後に距離をとる。蹴りやパンチを交換したところで2Rが終わり、試合は最終ラウンドへ。
左ジャブを伸ばすソティロポロスは、右ボディを見せるなど、スタンドでの成長を実戦で披露する。直後に左ストレートを顔面に受け、後方に姿勢を崩したように見えたペルグリーノだったが、ソティロポロスが前に出てくるところにテイクダウンを合わせる。
クローズドガードがなかなか解けないペルグリーノは、右のエルボーを落とす。対してソティロポロスは、ミッションコントロールから両足をクロスし、ペルグリーノの頭が下がると、細かいパンチ、エルボーを見せる。ペルグリーノは軽いスラムのような形で姿勢を整え、腕を引き抜くとスタンドへ戻る。
最後の30秒、ソティロポロスが組みつきペルグリーノをケージに押し込む。残り10秒になり、距離を取ったソティロポロスを追いかけ、ペルグリーノがヒザと右でダウンを奪ったところでタイムアップ。削られ続けた試合で、最後に明確な打撃ポイントを挙げたペルグリーノ。1Rにダウンを奪い、2Rをトップで過ごしたソティロパロス。ジャッジの裁定は30-27が2人、29-28の3-0でソティロパロスがタフファイトを乗りきった。