【ONE FF08】体格で有利なチーマ。イエローカードも鞭を入れることができず、オロザクノフに完敗
<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
サラマット・オロザクノフ(キルギス)
Def.3-0
フルカン・チーマ(パキスタン)
一回り大きなチーマが、左のダブルから右フックで前に出る。回ってかわしたオロザクノフは右オーバーハンドで距離を詰め、後ろ回し蹴りを繰り出す。左インローを2度入れたチーマに対し、オロザクノフが右アウトローを決める。スイッチからスピニングバックキックを腹に蹴ったオロザクノフ、チーマは右を当てる。飛び込んで右ストレート、アッパーからのパンチの応酬後にオロザクノフがダブルレッグへ。ハイクロッチを切ったチーマは、右ストレートで前に出る。
レフェリーが攻めるよう両者に指示が当たられ、チーマが右ローを蹴る。オロザクノフはボディから右フック、チーマも右を打ち返す。オロザクノフは組んでコーナーに押し込むが、ヒザをボディに受けて離れる。ここからパンチでチーマが追いかけるも、クリーンヒットはなかった。
2R、左インローを蹴ったチーマ。左ジャブから右オーバーハンドを振るうオロザクノフだが、距離が遠く踏み込めていない。互いに距離を詰めず、打撃の単発というお見合い合戦にレフェリーが2度目の注意を与える。両者、手数が増えオロザクノフがスピニングバックフィストから左をフック、さらにコーナーで動きを止めたチーマにワンツー、右ボディ、左フック、左ボディフックとパンチを集中させる。
ボディを入れて離れたオロザクノフがダブルレッグも、再びヒザを受けて距離を取り直す。オロザクノフが打ち疲れか、息を整える時間帯に。チーマはここでも前に出ることができず、両者にイエローが提示される。戦略でなく、戦うことができていない両者はイエローは自ら鞭を打つことはできるか。相打ちのジャブ、ボディをオロザクノフが見せ、チーマも右を伸ばす。ここからオロザクノフが右を当て、下がったチーマに後ろ回し蹴りで時間に。さほど、鞭を打つことはなかった。
最終回、ボディから右を入れたオロザクノフ。チーマはここも遠い距離で大振りのパンチを見せるが、右を左してコーナーに下がる。ヒザで距離を詰め、ヒジも見せたオロザクノフに対し、チーマのローが急所に入り試合が中断される。再開後、オロザクノフが右ロングアッパーを決め、右ボディストレートも入れる。チーマは左ローは蹴るが、なかなか拳の攻撃に出ることができない。
チーマはワンツーを繰り出すが、踏み込めていない。オロザクノフはジャブを入れ、距離を測りながらのファイトで逃げ切りに入る。追いかけるチーマが、ようやく前に出るがオロザクノフは組んでコーナーに押し込み時間切れを迎えた。結果は3-0でオロザクノフ、チーマは体格差を生かすことができなかった。