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【FOX Sports Presents】木曜午前8時から、TUF Nation Finale

2014.04.15

Bispin vs Kennedy

【写真】タイプの違ったMMA正統派対決。カナダ・フランス語圏のファンの米国軍人ケネディと、悪態英国人ビスピンへの対応も楽しみだ(C)MMAPLANET

16日(水・現地時間)、カナダ・ケベック州ケベックシティのコリジー・ペプシで開催されるUFC Fight Night 「Bisping vs Kenned」=The Ultimate Fighter Nations Finale。同大会はUFCの看板TVプログラムTUFの新機軸というべき国別対抗戦、Nation 大会の初のフィナーレとして行われる。

カナダと豪州の間で、パトリック・コーテ(カナダ)とカイル・ノーク(豪州)がコーチを務め、ウェルター級とミドル級2階級のサバイバルトーナメントが繰り広げられてきた今シーズン。今大会ではカナダ勢同士の対戦となったチャド・ラプリーズ×オリヴィエ・オバメルシエのウェルター級、同じくカナダ人対決のミドル級シェルドン・ウェストコット×アライアス・シオドロという二つのフィナーレが組まれている。当然、コーチ対決のコーテ×ノーク戦も組まれているが、メインは英国人ファイターのマイケル・ビスピンと、米国人ティム・ケネディのミドル級マッチとなっている。

TUFシーズン3優勝から、オクタゴンのメインキャスト的な位置に立ち続けているビスピンは、その毒舌キャラでも確固たる地位を築き上げてきた。オクタゴンで積んできた白星の数は、実に14を数え、敗北は5試合。打撃、テイクダウンに寝技、全てにおいてそつなくこなすオールラウンダーだ。キャリア全般を通して一本勝ちは4試合しかないものの、実はガードからの極めも強い。口の悪さとふてぶてしい態度とは裏腹だが、ビスピンの戦い方は、極々正統派、ファン受けを考えても、MMAの王道を往くスタイルといえる。

一方、対戦相手のケネディはストライクフォースからUFCに移籍して1年、これまでホジャー・グレイシーとハファエル・ナタウという2人のグレイシー・バッハ系のファイターに勝利してきた。ストライクフォース時代からミドル級のトップコンテンダーとして活躍してきたケネディは、米軍レンジャー部隊の一員としてイラクやアフガニスタンに任務に当たってきたことでも有名だ。現在も二等軍曹として兵役に就く立場で、米国的にいえば戦火のヒーローという見方もできる。もちろん、オクタゴン外でビスピンのような悪態をついたりすることはなく、模範的な態度がその信条だ。ファイトスタイル的には、彼もまたMMAの正統派ウェルラウンダーということができる。

ただし、ビスピンがボクシング主体でテイクダウンができる正統派とすれば、ケネディはテイクダウン&グラップリング主体で打撃ができる正統派という風に位置づけされる。よってケネディとしては、ビスピンの打撃のプレッシャーに対し、どのような距離を取るのかが重要になってくる。打撃が苦手でわけではないだけに、真正面から受け止めることで致命傷となるパンチを被弾する可能性も残っている。そんな展開こそビスピンが求めるものだが、ケネディとしても打撃のプレッシャーなしに組んでテイクダウンを奪うことはできないことは理解している。

ビスピンが有利な打撃戦のなかで、ケネディがどのような形で組みつけるのか。この勝負の鍵を握ってくるだろう。フレンチ・カナダのケベックという街のファンは、毒舌英国人、米国軍人のどちらのサポーターとなるのか。その辺りも興味深い同大会の模様は17日(木)の午前8時より、FOXスポーツ&エンターテイメントでライブ、さらに26日午後8時より録画中継される。

■ UFN41: TUF Nations Finale 対戦カード

<ミドル級/5分5R>
マイケル・ビスピン(英国/5位)
ティム・ケネディ(米国/8位)

<ウェルター級/5分3R>
パトリック・コーテ(カナダ)
カイル・ノーク(豪州)

<TUF Nationsミドル級決勝/5分3R>
シェルドン・ウェストコット(カナダ)
アライアス・シオドロ(カナダ)

<TUF Nationsウェルター級決勝/5分3R>
チャド・ラプリーズ(カナダ)
オリヴィエ・オバメルシエ(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
ダスティン・ポイエー(米国/6位)
アキラ・コラッサーニ(スウェーデン)

<ウェルター級/5分3R>
サム・スタウト(カナダ)
KJ・ヌーンズ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
サラ・カフマン(カナダ/5位)
レスリー・スミス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ライアン・ジモー(カナダ)
ショーン・オコネル(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジョージ・ループ(米国)
ダスティン・キムラ(米国)

<ライト級/5分3R>
マーク・ボセック(カナダ)
マイケル・デラトーレ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ノーディン・テレブ(カナダ)
ビク・グルジック(豪州)

<ウェルター級/5分3R>
リチャード・ウォルシュ(豪州)
クリス・インディッチ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
ミッチ・ギャグノン(カナダ)
ティム・ゴーマン(米国)

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