【PXC43】不可解判定VV Mei。フライ級王座の行方は<詳細>
3月29日(土・現地時間)にフィリピン、マニア・パシグのイナレス・スポーツアリーナで開催されたPXC43。既報の通り、セミで日本のVV Meiがジナ・イニオンにスプリット判定負けを喫した同大会。メインではランバー・ソムデートM16×ロルダン・サンチャンに代わり、PXCフライ級王座決定戦として戦われる予定だったアレ・カリ×エルネスト・モンティーラJrが、いつの間にかノンタイトル戦に。この試合の勝者がサンチャンと王座を賭けて戦うという位置づけの試合に変更されていた。
ドタバタ続きの感があったイベントだが、VV Meiの敗北も試合内容を見る限り、陣営が納得せず、抗議を提出するのも頷ける。採点表は確認できていないが、焦点となるのは1Rか3R。1RにはVV Meiの腕十字以上に効果的な攻撃はイリオンにはなかったはず。例え、その腕十字がテイクダウンを奪われガードからの仕掛けであっても、ヒジが逆方向に曲がったニア・フィニッシュが、イニオンのテイクダウンや数発のパンチのヒットより評価されないのはおかしい。
また、テイクダウンを狙われ、背中をつけないようヒザ立ちから立ち上がろうとしたVV Meiの顔面に、イニオンがパンチを連打したシーン。2Rは一連の動きが2度あり、イニオンが優勢だったことは理解できるが、3Rにもそんな際の打撃をイニオンが見せたものの、効果があれば直後に組まれ、倒されることはない。ケージに押し込んでヒザ、クリーンテイクダウンを奪ったVV Meiの判定勝ちという見方は十分に成り立つ試合だった。
この2試合の詳細は下記対戦カードをから。
<フライ級/5分3R>
アレ・カリ(フィリピン)
アーネスト・モンティーラJr(フィリピン)
<女子アトム級/5分3R>
ジナ・イニオン(フィリピン)
VV Mei(日本)