【UFC115】カンプマンが文句なしの判定勝ちをスコア
■第9試合 ウェルター級/5分3R
マーティン・カンプマン(デンマーク)
Def.3R終了/判定
パウロ・チアゴ(ブラジル)
【写真】戦前の予想に反し、カンプマンが終始優勢となる印象を残したウェルター級コンテンダー争い。地力の差が如実に現れたか (C) ZUFFA
左ジャブをまずはヒットさせたカンプマン。素早いジャブにチアゴはバックステップし、右ハイを見せる。カンプマンの左に、左フックを合わせたいチアゴだが、逆にカンプマンは右を合わせていく。チアゴの右ミドルに、左を伸ばすカンプマン。出入りを繰り返し、堅実な攻撃を見せる。
カンプマンのヒザ蹴りをキャッチしたチアゴだが、テイクダウンには至らず、再び距離を取る。カンプマンの右がヒットし、バランスを崩したチアゴはガムシャラなテイクダウンを見せると、ハーフガードからギロチンを見せ、トップを奪い返したカンプマン。チアゴのシングルにギロチンを見せ、オントップを奪った状態で初回を終えた。
2R、距離を取り互いになかなか仕掛けらない状態が1分ほど続くと、チアゴのフックがカンプマンの顔面を捉える。再び距離を取ったカンプマンは、組みついてケージにチアゴを押し込むが、自ら距離を取る。チアゴの大振りのフックをかわし、テイクダウン狙いを切ったカンプマンはバックを奪う。アームロック狙いのチアゴに対し、カンプマンは堅くグリップするが、テッポウでトップに。立ち上がったカンプマンが、小手を巻かれた状態で二発ヒザ蹴りを見舞ったところで、2Rが終了した。
3R、右目の回りを腫らしたチアゴは大振りのフックをかわされ組みつくが、逆にテイクダウンを奪われてしまう。パウンドを落とし、胸を合わせたカンプマンは肩固めを仕掛ける。チアゴは背中を見せ、バックを許しながら肩固めは逃れ、シングルを仕掛ける。腹を突き出し、この試みを遮断したカンプマンはスタンドへ戻ると、足がついてこない手だけを差し出したチアゴのテイクダウン狙いを潰して、マウントへ。
残り30秒、肩固めでチアゴを釘づけにしたままカンプマンは試合終了を迎えた。文句なしの判定勝ちを収めたカンプマンは、「パウンドを期待した観客の皆さんには申し訳ないけど、チアゴのグラウンドテクニックは素晴らしかった」とコメントを残した。