【UFN214】グラント・ドーソン、五輪レスラー=マドセンをシングルで倒し、カーフを効かせてRNC葬
<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン(米国)
Def.3R2分05秒by RNC
マーク・マドセン(デンマーク)
12勝0敗のミスター・オリンピアン=マドセンと、18勝1敗1分のドーソンのマッチアップ。ワンツーの右をいきなり決めてダウンを奪ったマドセンが、トップから鉄槌を落とす。シングルレッグでレッスルアップしたドーソンは、五輪グレコロレスラーにリバーサルを決めてバックに回る。両足をフックしたドーソンは、後方からパンチを入れて絞めの機会を伺う。
ボディトライアングルから逃れることができないが、リストコントロールでRNCを許さないマドセン。腰を切れない状態で肩と頭をキャンバスに滑らせて体をずらしたいところだが、ドーソンがしっかりと真後ろを取っている。最後まで向き合うことができなかったマドセンは、何とかチョークに入らせずに初回を終えた。
2R、ドーソンが左ミドル。前に出てきたマドセンにシングルレッグも、これは切られる。それでもすぐにシングルを取り直したドーソンは、ケージにマドセンを押し込み、引き倒そうとする。一度は頭を押されて腹ばいまでなったドーソンだが、グリップの位置を高く組みなおしてテイクダウンを奪い切る。
ケージを背負って立とうとするマドセンに対し、ドーソンはボディロックからバックを伺う。肩を落として対処したいマドセンだったが、立っていない状態でこの動きをすると――結果的に背中を見せて、引き込む形なってしまった。一瞬のマウントからハーフを取ったドーソンは、再度マウントを取ると半身のマドセンにヒジを打ちつける。
マドセンはハーフで背中をつけ、両足を戻すが下の状態は変わらない。ヒザを越えてマウントを取ったドーソン、戻すのに懸命なマドセンがスクランブルに持ち込めない。枕にフレームを創れないマドセンは、ラウンド終了間際に振りかぶったパンチを被弾した。
最終回、ドーソンは右カーフを効かせ、前蹴りで突き放すと右を当てる。距離を詰めたいがカーフを効かされ崩れたマドセンは、引き続きパンチからカーフを蹴られて、構えを変えるようになる。それでも右を振って前に出るマドセンだったが、ついにはカーフを続けられ足が揃う場面も。やがてカーフでキャンバスに崩れ落ちたマドセンを抑え、ヒジを喉に押しつけたドーソンが、マウントからバック、ワンフックでパンチを続ける。
思考が遮断したか、亀になったマドセンに両足をフックしたドーソンがRNCでタップを奪った。マドセンはキャリア13戦目の初黒星、レスリングで劣勢になり打撃で削られたうえのサブミッションを極められた。