この星の格闘技を追いかける

【UFN209】メインカード初陣は荷が重かった?! ゴミスがTDでリード&三角凌いでエレンズを破る

<フェザー級/5分3R>
ウィリアム・ゴミス(フランス)
Def.2-0:29-28.29-28.29-29
ヤルノ・エレンズ(オランダ)

大きなブーイングで迎えられたエレンズ、対してゴミスは当然のように大声援が送られる。まず左ミドルを繰り出したサウスポーのゴミスは、待ちの構え。エレンズも迂闊に手を出さす、神経戦のなかでボディストレートを打っていく。ゴミスの左ロー、エレンズは右ハイを狙う。蹴りの距離で二段蹴り、スピニングバックキックと大きな動きの蹴りを繰り出すゴミスの左ストレートは届かない。続くワンツーの前進に組んだエレンズが、腰に乗せて投げようとするがボディロックで逆にゴミスがテイクダウンを決める。

すぐにクローズドを取ったエレンズはゴミスの左手をオーバーフック、右手首を取って三角を狙う。ゴミスは右手を振り払いヒジを落とし、トップキープ。腰を上げたゴミスがパンチの勢いを増すが、スペースができたエレンズはボディロック&レッスルアップで立ち上がり、試合はスタンドのクリンチ合戦へ。終了間際に離れ、ゴミスが見栄えのある蹴りを見せるもクリーンヒットはしなかった。

2R、大きな振りのワンツーを見せたゴミス、エレンズがボディロックもすぐに離れる。ジャブから右を振るったエレンズは、近い距離でヒザ蹴りを繰り出す。ここも待ちの態勢のゴミスは、右を被弾し飛び込んだところにエレンズが放った蹴りのヒザの直撃を受ける。たまらず組んでテイクダウを決めたゴミス、エレンズはすぐにスクランブルに持ち込みたいところだがクローズドガードで下に留まってしまう。

ケージを使って立ち上がろうとするエレンズから、離れたゴミスは右フックを被弾する。左を返したゴミスは右ハイをかわして、左ハイを蹴っていく。右ストレートにテイクダウンを合わせたゴミスだが、エレンズは後方回転でスイープ。そのままスクランブルの展開となり、ゴミスがバックに回る。キムラクラッチから払い腰を決めたエレンズだが、その勢いの生かしたゴミスがトップを取り時間となった。

最終回、蹴りの応酬からエレンズが前に出て、ゴミスがローからワンツー、そして右ミドルも姿勢が乱れている。エレンズがボディを抉り、ゴミスが右を返して後ろ回し蹴りに。さらに左ミドルを蹴るゴミスは、左ローに右を合わさせる。続くクリンチの展開で、ケージを背負ったエレンズは、ダブルレッグを抱えてテイクダウンを許す。

エレンズはギロチンを外され、ここもボトムにステイする。立てないエレンズは腰を切っていくが、十字のセットまでは至らない。ケージキックからフラワースイープも潰されたエレンズが時間が少なくなるなかで、三角絞めをセットする。さらに腕を伸ばしに掛かったエレンズ、ゴミスは臀部にヒザを当ててエスケープを測る。残り10秒で頭を抜いたゴミスが担ぎパスでサイドで抑え、タイムアップに。

パリっ子も最後は大歓声だったデビュー戦対決は、2-0でゴミスに凱歌が挙がったもののメインカード・デビューは両者にとって荷が重かったと思わざるを得ない試合内容だった。それでも「最後の三角絞めはホントにタイトだった。でもファンの皆の声援が聞こえて、死んでもタップできなかった」と言うゴミスに、再び大きな拍手が送られた。


PR
PR

関連記事

Movie