【Bellator110】クリーンテイクダウンなしもキング・モー辛勝
<シーズン10ライトヘビー級T準決勝/5分3R>
キング・モー(米国)
Def.3-0:30-27, 30-27, 30-27
ミハイル・ザイーツ(ロシア)
ケージ中央の相手の出方を伺う両者。まずはザイーツが前に出るが、キング・モーがバックステップで距離を取る。直後にテイクダウンを狙い組みつこうとしたキング・モーだが、右を受けて一瞬動きが止る。そのままキング・モーが組みつき、ザイーツをケージに押し込む。ザイーツのヒザに左フックを返したキング・モー、その勢いに観客席からどよめきが起こる。ケージ中央でザイーツがパンチから蹴りを見せると、距離を取ったキング・モーは左ジャブを伸ばす。
間合いを取り直したキング・モーにザイーツの右フックを襲う。近距離でのフックの応酬はキング・モーが優勢で、ザイーツが距離を取り直す。右ストレートから、左手でキング・モーの左足を取って、ニータップのように押し込んだザイーツが、直後にハイを放つも空振りに終わる。残り30秒、ザイーツは右ハイから左右のフックを振るって前に出るなど、手数&前に出る姿勢で初回を取った。
2R、ザイーツは左フックから右ローを蹴り込み、キング・モーの踏み込みに距離を取る。ハイキックで上体を反らせ、テイクダウンの態勢に入らせないザイーツは、シングルレッグを切る。アッパーを振りながら前に出たキング・モー、ザイーツが左ジャブを返す。さらに左を伸ばすザイーツは、左ハイをブロックの上から蹴り込む。
残り3分、ダブルレッグで組みついたキング・モーが、一瞬ザイーツの体を浮かせバックへ回り込もうとする。距離を取り直したキング・モーは、シングルレッグからアンクルピック、そのままバックコントロールへ。ケージに押し込まれヒザを入れられたザイーツが胸を合わせると、キング・モーが距離を取り直す。ザイーツの右ストレートを受けそうになったキング・モー、続くシングルレッグは決らない。ザイーツは右ローを蹴り込むが、初回と比較すると下がるシーンが目立つ。左フックを振り回しながら前に出たキング・モー、クリーンヒットはしないがアグレッシブさを印象つけることに成功したか。このまま大きな動きがなく、モヒガンサンに集まった観客は、ブーイングを送った。
最終回、右フックから左ハイをザイーツが放ち、キング・モーが距離を取る。左ジャブを伸ばすキング・モー。ザイーツが左フックから右ローを返す。シングルレッグから足を払いにいったキング・モーだが、テイクダウンは奪えず距離を取り直す。ザイーツは左ジャブ、右前蹴りを見せる。キング・モーがダブルレッグからシングルで尻餅をつかせ、立ち上がり際にバックに回る。腿にヒザを入れるキング・モーはボディにヒザを入れると、腕を剥がしたザイーツが胸をあわせようとするも、そのまま回り込んでバックをキープする。
ザイーツが胸を合わせると、試合はケージ中央へ。互いに手数が少なく、キング・モーが左を空振りにしてバランスを崩す。すぐに立ち上がったキング・モー、ザイーツもパンチからテイクダウンを狙うも距離が合わずに腹這いになる。今度はすぐにザイーツが立ち上り、有効なコンタクトがないまま試合は残り1分に。ザイーツは左ハイ、右ストレートを伸ばすもキング・モーがガードを固める。続くスピニングバックフィストも空振りに終わるが、キング・モーもダブルレッグを決められない。このまま決定打のないまま試合はタイムアップに。
1Rはザイーツ、2Rはキング・モー。3R、打撃はザイーツの蹴りの有効打が多く、組技はキング・モーがテイクダウン狙いからスタンドでクォーター、バックに回っているが果たして……。結果は意外にもフルマークでキング・モーに。ジャッジは3者とも蹴り技はほぼ、評価しなかったようだ。