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【PXC42】レジェス戦へ向け、矢地祐介 「攻めて試合を作る」

2014.02.28

Yachi vs Reyes

【写真】KO負けから、キャリアのある日本人選手相手の勝利で、確かな自信を掴んだ矢地祐介。成長著しいマリアナ諸島ファイターの新鋭カイル・レジェス戦に臨む (C)MMAPLANET

いよいよ本日28日(金・現地時間)にグアムのUOGフィールドハウスで開催されるPXC42で、カイル・レジェスと対戦する矢地祐介。8月大会でトビー・ミセッチにKO負けを喫し、その後10月にVTJでリオン武に勝利し、矢地は再びグアムの地を踏むことになった。

27日の計量直後に訊いた矢地のレジェス戦への抱負をお届けしたい。

――計量を終えたばかりの矢地選手です。

「今回、体がデカくなっていたので減量が不安だったんですが、意外とスンナリと落ちたのでホッとしています」

――日本から一緒に出場する中村K太郎選手が、かなり厳しい減量をこなしていました。

「K太郎さんと比べたら全然楽だって思えましたね。昨日、少し話をして『えっ、そんなに落されるのですか』って。俺なんて全然だって、精神的に楽になりました」

――8月のPXCでトビー・ミセッチにKO負け。その後、VTJでリオン武選手に勝利。今回のPXC出場には期するものも多いのではないですか。

「やはり、あの負けから試合のなかでの集中力の無さが浮き彫りになって、そこを踏まえてリオン選手との試合では全ラウンド集中して戦うということを頭に入れるよう取り組んでいたんです。つまらない試合になってしまったんですけど、自分が課題としている集中力を切らさないという試合はできたので、色んな面で成長していると思います」

――矢地選手の練習を見させてもらいと、本当に色々なことができる選手なんですよね。

「いやぁ、それは練習だからできるので……(苦笑)」

――あれだけ武器を持っているんだ、試合で見せていない部分があると感じました。

「どんどん強くなっているという気持ちはあります。試合では慎重になり過ぎますよね。特にリオン選手との試合はKO負けのあとだったので、慎重になりました。でも、今回の相手は結構アグレッシブなファイターなので、俺も巻き込まれないように自分の形を作りながら、攻めて試合を作りたいですね。試合のなかで軸となる部分はあると思うので、拘っているわけじゃないですけど、そこを大切にしていきたいし、そこがダメなったら他の部分で戦うように柔軟にしているつもりです……。でも偏っている部分もありますね(苦笑)」

――カイル・レジェス選手の印象は?

「全部できますよね。全然弱くなくて。打撃も荒削りだけど、前に出る勢いがあるので連打を注意しないといけない。寝技も好きなんですかね、グラップリングの大会も出ているみたいだし。本当、絶対に気を抜いちゃいけない試合です」

――フィリピンでロランド・ディに負けた試合は参考になりましたか。

「あの試合は最初に攻めて、バテテしまっていましたね。だから、あの序盤のラッシュに巻き込まれて当てられたくないですね。引きすぎないことですね。上体が上がってしまうと、入られてしまうので。横に逃げたりだとか、上手く流したいです。瞬発力はあると思います。体はそんなに大きくないけど、それもあんまり関係ないと思います」

――疲れさせたい?

「疲れさせようという気持ちはないですけど、疲れてくれると有難いです(笑)。まぁ、疲れないでも勝たないといけないです」

――一度、日本で試合したことで気持ち的にポジティブになることはありましたか。

「日本で戦ったというよりも、リオン選手にしっかり勝てたことは凄く自信になりました。ポイント合戦みたいになりましたが、ストライカーに打撃で勝てたので」

――メインがフェザー級選手権試合です。今後の展開を考えると、どちらに勝ってほしいというのはありますか。ミセッチだとリベンジを賭けたタイトル挑戦になります。

「そういう先のことは考えないようにしています。明日の試合だけ、チャレンジャーの気持ちで戦い、泥臭くても勝つことだけ考えています。まぁ、PXCからはたくさんUFCに選手が行っているので、そういう道が確立されているのは励みにもなりますが、とにかく明日です。明日の試合を頑張ります」

■ PXC42 計量結果

<PXCフェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]キム・ジャンヨン:144ポンド(65.32キロ)
[挑戦者]トビー・ミセッチ:143ポンド(64.86キロ)

<ライト級/5分3R>
フランク・カマチョ:156ポンド(70.76キロ)
中村K太郎:156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイル・レジェス:145.6ポンド(66.04キロ)
矢地祐介:144ポンド(65.32キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジョン・ユジン:116ポンド(52.62キロ)
ケイリン・カーラン:113ポンド(51.26キロ)

<フライ級/5分3R>
マクレーン・アルフレッド:126ポンド(57.15キロ)
ロマン・アルバレス:125ポンド(56.7キロ)

<バンタム級/5分3R>
トレヴィン・ジョーンズ:136.2ポンド(61.78キロ)
リッキー・キャンプ:135ポンド(61.24キロ)

<フライ級/5分3R>
ジェイ・テノリオ:126ポンド(57.15キロ)
シェーン・アルバレス:125ポンド(56.7キロ)

<ライト級/5分3R>
タイロン・ジョーンズ:154ポンド(69.85キロ)
ジョシュ・ムーニャ:155ポンド(70.31キロ)

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