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【UFC271】アデサニャが左右ローで優位に。ウィティカーのTDを凌ぎ世界ミドル級王座を防衛

【写真】アデサニャの凄さと、嫌なところは余力を残して戦っているように感じられる点だ(C)Zuffa/UFC

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47.
ロバート・ウィティカー(豪州)

アデサニャがスイッチしながら左ジャブと左ローで距離を測る。ウィティカーはアデサニャのヒザへ左サイドキックを放った。次第にアデサニャが距離を詰めていく。両者の左ジャブが同時にヒット、アデサニャは左ハイから前蹴りに繋げる。ケージを背負ったウィティカーが中央に押し戻すが、アデサニャが左右のローでペースを握る。アデサニャの右ローでウィティカーがバランスを崩すように。
アデサニャの左ハイをかわしたウィティカーが前に出るも、バックステップでかわす。

アデサニャの左ジャブをもらったウィティカーがダウン。立ち上がったウィティカーをアデサニャは深追いしない。ウィティカーはテイクダウンを狙うが、アデサニャはスプロールし、右ローを当てる。残り30秒でウィティカーがダブルレッグを狙ったが、アデサニャは難なくスプロールし、ラウンド終了まで自分の距離を保った。

2R、アデサニャが前に出る。対するウィティカーもパンチを右ハイを繰り出すも、アデサニャはスウェーでかわし、またも右ローを当てる。左ジャブで距離を保ち、ウィティカーが前に出てくるとスウェーでかわすアデサニャ。左ヒジのフェイントを見せると、ウィティカーも下がる。ウィティカーの前進に、右アッパーをカウンターで合わせたアデサニャ。反対にウィティカーが足を使うようになり、アデサニャが左ジャブを追いかけた。しかしラウンド3分すぎ、ウィティカーがダブルレッグでアデサニャに尻もちを着かせた。

立ち上がるアデサニャ。ウィティカーは両腕を差し上げてアデサニャをケージに押し込む。一瞬、ダブルレッグに切り替えるかと思われたが、アデサニャもディフェンスしてケージから離れた。ケージ中央で見合う両者、アデサニャの左ローが当たる。相手の左ハイをブロックしたウィティカーだったが、続く左ミドルを受けてしまう。しかいSウィティカーも左のカーフキックをヒット。サウスポーにスイッチしたアデサニャは左ハイからオーソドックスへ。ウィティカーの左ジャブ、アデサニャの左ローが当たり、互いに探り合うなかでラウンド終了のホーンがなった。

3R、ウィティカーが左のサイドキック、左ローで中に入ろうと試みるも、アデサニャの懐が深い。ウィティカーの左ジャブをかわしたアデサニャがローを当てる。ウィティカーの左ジャブに、下がりながら左ハイを返すアデサニャ。しかしウィティカーも左ジャブをクリーンヒットさせる。するとアデサニャが距離を詰めてくるが、ウィティカーも左ジャブで下がらせる。ラウンド中盤、ウィティカーがダブルレッグへ。これをスプロールしたアデサニャがガブりながらヒザ蹴りを狙うと、ウィティカーは離れた。

残り2分を切ったところで、アデサニャの左ハイをキャッチしたウィティカーが、そのままグラウンドに持ち込む。立ち上がるアデサニャのバックに回り、ケージへ押し込んでいくウィティカー。しかしアデサニャが離れ、ウィティカーにプレッシャーをかけていく。アデサニャの右ローをもらったウィティカーの足が流れる。ウィティカーの左ジャブに右フックを返したアデサニャが、ウィティカーにケージを背負わせてラウンドを終えた。

4R、プレッシャーをかけてくるアデサニャに対し、左ジャブから左フックを当てたウィティカー。アデサニャは距離を取りながら右ローを当てる。ウィティカーは距離が近くなると首相撲に捉えたが、すぐにアデサニャが離れた。両者がスタンドで見合う中、一瞬の隙をついてウィティカーがダブルレッグでアデサニャに尻もちを着かせた。立ち上がるアデサニャのバックに飛び乗るウィティカーだったが、アデサニャはケージ際で切り返して距離を取った。

打撃戦では圧を強めるアデサニャ。ウィティカーはケージを背にしながらサークリングする。ウィティカーの左ジャブがヒット、しかしアデサニャの左インローでウィティカーの足も止まる。ウィティカーの左ジャブ×アデサニャのロー、という展開の中、ウィティカーのテイクダウンを切ったアデサニャが右ローを当てて、さらに前に出る。またもケージを背にする形となるウィティカーだが、左ジャブは当てている。アデサニャが前に出てくると組み付いたウィティカーが、左腕を差し上げてケージに押し込んだ。ラウンド残り10秒、アデサニャの左ミドルに右フックを合わせたウィティカー。これをかわしたアデサニャが左ハイを返していった。

最終回、ウィティカーの左ジャブにアデサニャが右を被せた。ウィティカーはセコンドの指示通り、左ジャブで攻める。カウンターで左ジャブをもらったアデサニャもバランスを崩したが、すぐに立て直してプレッシャーをかけていく。相手にケージを背負わせ、左ミドルを放つアデサニャ。ウィティカーはアデサニャの蹴りをかわして組み付こうと試みるが、アデサニャも離れる。しかしウィティカーが左ジャブで追いかけると、その拳がアデサニャの顔面を捉えた。続いてウィティカーがダブルレッグを狙うも、アデサニャはこれを防ぐ。

ウィティカーの右がクリーンヒットした。その際に伸ばしたアデサニャの手がアイポークとなったが、すぐに試合は再開。ウィティカーは足を使いながらダブルレッグを仕掛け、またもアデサニャに尻もちを着かせた。立ち上がるアデサニャのバックに回るウィティカー。アデサニャはウィティカーの右腕を抑える。シングルに切り替えたウィティカーを首相撲に捉えたアデサニャ、ここはウィティカーから離れた。打撃戦ではローを連打すアデサニャに対し、ウィティカーはテイクダウンを試みる。ダブルレッグから相手をケージに押し込むウィティカーへ、観客からブーイングが浴びせられる。ウィティカーがボディロックから引き倒しにかかるも、アデサニャが倒れずに試合を終えた。

試合終了直後、抱き合った両者。互いに手を上げ、ウィティカーは雄たけびを挙げる。
判定は3-0でアデサニャが制し、UFC世界ミドル級王座の4度目の防衛に成功した。

勝利したアデサニャは「彼が全力でやってくることは分かっていた。失うモノがないからね。俺がチャンピオンだ、来るなら来いと行っていた通りだよ。脚を狙って、彼はテイクダウンできなくなったんだ。次は6月だ」と語った。
対するウィティカーは「勝つのに十分な試合はした。それはそれ、これはこれ。ジャッジはこういう判断をした。ハッピーだよ。僕はベルトを取るために十分にやった」とコメントした。


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