【ONE127】これはもう無理。ホラーでもない、笑えないC級のコメディ。V.V芽生が意味不明の判定負け
【写真】ニアフィニッシュ>アグレッシブという規定がある限り、姿勢を乱させたパンチを入れた選手が勝つものだと思うが……(C)ONE
<53.5キロ契約/5分3R>
ジヒン・ラズワン(マレーシア)
Def.3-0
山口V.V芽生(日本)
V.V芽生のパンチを叩いて、ローを入れるラズワンが右ローを蹴る。右を当てたV.V芽生はローにワンツーも、ラズワンがバックステップでかわす。フットワークに成長の跡が見えるラズワンは、左ローを続ける。V.V芽生は右をヒットさせ、前に出る。
ジャブを入れたラズワンが左右のロー、ジャブを伸ばす。蹴り足を捌いてワンツーを入れたラズワンだが、直後に組んだV.V芽生がテイクダウンを決める。V.V芽生はハーフで殴り、パスの圧を強める。
パスガードを決めたV.V芽生が、サイドで抑える。ラズワンがハーフに戻すが、スクランブルには持ち込めない。残り30秒でスクランブルから立ち上がったラズワン、V.V芽生はギロチンはセットできなかったが、ケージに押し込んで初回を終えた。
2R、ジャブに右を合わせたV.V芽生が、真っすぐ下がったラズワンに右を再度ヒットさせる。クリンチの攻防になり、ケージへ押し込んだラズワンがバックを伺う。胸を合わせ、逆に押し込んだV.V芽生のシングルを、ラズワンがキムラで切り返しスクランブルに。V.V芽生がケージにラズワンを押し込むが、ギロチンを狙われ後方に強引にテイクダウンする。
すぐに立ち上がったラズワンをケージに押し込んだV.V芽生がシングル、差し替えられて離れる。V.V芽生は右から左を振るい、ラズワンのローにもパンチで勝負に出る。蹴られようが、殴られようが前に出るV.V芽生は、空振りしても前進。その前進に首相撲のラズワンだが、構わずV.V芽生がケージの押し込む。ポジションを3度、4度と入れ替えて時間に。
最終回、すぐに右を振るったV.V芽生は、ジャブとローに対し右を伸ばす。組んでケージにラズワンを押し込み、ギロチンを防いだV.V芽生が胸を合わせる。ヒザを蹴り合い、左腕を差したV.V芽生は、シングルを狙う。切られて離れたV.V芽生が、即組んでテイクダウン。ラズワンのギロチンを潰し、ハイガードも担いでいく。残り90秒、蹴り上げから足首を掴まれたラズワンは、V.V芽生がバランスを崩すとスタンドへ戻る。
金網に押し込まれながら、体を入れ替えたV.V芽生は再び押し込まれるが、しっかりと時間を使っている。最後は押し込み返したV.V芽生は、シングルを仕掛けてタイムアップを迎え3-0の判定勝ちを手にした──と思いきや、ジャッジはラズワンを支持。
呆れたような笑顔を見せたV.V芽生。これはもう、無理。この試合展開でラズワンが勝てるのなら、最初から勝者を決めておけば良い。ホラーにもならない、笑えないC級のコメディ映画だ。