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【Strikeforce】テイクダウン連発、キング・モーが王座奪取

Mo■第8試合 ストライクフォース世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R
[挑戦者]キング・モー(米国)
Def.5R終了/判定
[王者]ゲガール・ムサシ(オランダ)

【写真】徹底したテイクダウン狙いで、5Rを攻め抜き世界王座を獲得したキング・モー。テイクダウン後が欲しいところだ (C) KEITH MILLS

場内から「キング」、「モー」のコールが起こるなか、試合がスタート。テイクダウン狙いのフェイントを見せるモーが、続けて右ストレートを伸ばしていく。接近戦でモーのパンチをダッキングで避けるムサシだが、直後にテイクダウンを許す。

ムサシの三角狙いを担いだモー。ムサシは足を戻していくが、ケージに詰められパウンドを受ける。蹴り上げた足を捌かれ、ムサシはパスを許すも、すぐにガードに戻す。モーは飛びこんでパウンドを放ち、トップキープを続ける。ケージに押し込まれ、動きが取れないムサシはパウンドを受けるシーンが目立ってくる。


ガードから組みついて立ち上がったムサシは、モーのシングルを切ってハイキックを狙うが空を切る。直後に再びダブルレッグでテイクダウンを奪ったモーだが、距離を詰められないでいると、ムサシも立ち上がってハイキックを見せる。

2R、シングルレッグからダブルレッグにつなげたモーは、顔面にパンチを受けながらも三度ムサシをキャンバスに這わせる。ガードからパンチを入れるムサシ、頭で受けるモーのパンチも届かない。飛び込みながら、蹴り足を掴んでパスを狙うモー、ムサシは潜りから脇をさしていくが、頭をコントロールされ、背中はマットにつけられたままだ。

ガードを強いられながらも、下からパンチを繰り出すムサシは、モーが距離を取った隙にすぐに立ち上がる。ヒザから切れのよいパンチをヒットさせたムサシだが、直後にテイクダウンを奪われる。ムサシはクローズドガードをとるが、モーが距離をとり、ガードを解くと飛び込んでパンチを落とす。

試合がスタンドに戻ると、すぐにテイクダウンを奪うモー。ムサシは三角絞めを狙うが、察知したモーは首を引き抜き、立ち上がる。追いかけて、立ち上がったムサシが、細かい打撃を入れると、嫌がったモーは背を向けて距離を取ろうとする。それでも、追いかけて、バックを取ったムサシは、前方に落とそうとするモーの背中に乗ったまま 2R終了の時を迎えた。

3R、鋭いローを蹴り込むムサシに対し、モーはスーパーマンパンチをみせるが勢いがない。モーの左右のフックをブロックしたムサシは思い切りパンチを伸ばし、右がモーの顔面を捉える。組みついたもののケージに詰められたモーは左右のフックで反撃、ダーティーボクシングからテイクダウンに成功する。寝技では極端に動きが少なくなったモーは、ケージに詰まったムサシを攻めあぐねる。半身でケージを背にしたムサシに、モーはパウンドを連打。ラウンド終了まで、モーはトップをキープし4Rへ。

インターバル中、中腰になったモー。スタミナをロスしていることは間違いないが。試合が再開されると左右のローを勢いよく打ち込み、すぐにムサシをテイクダウン。切れがなくなってきたムサシはモーを蹴り上げようとするが、クリーンヒットはしない。両者、手数が少なくなりブレイクが命じられる。

ガードから有効な攻撃を見せることができない王者、ここで 4Rが終了したが、ビッグポイントを奪わなければ王座防衛は厳しい状況に追い込まれた。最終回、ダブルレッグは切られたモーのパンチがヒットし、ムサシが遠い距離からパンチを打ち込む。

だが、ダブルレッグで豪快に倒されたムサシに、ハーフからパウンドを落とすモー。ムサシは蹴り上げを見せ、口頭中止を受ける。ここでペナルティを受けたムサシに、いよいよ王座流失の時が近づいてくる。

同じポジションから再開すると、左のパウンドをヒットさせたモーは、何とか立ち上がったムサシの反撃を許さず、残り時間1分となってもテイクダウンを成功させた。

残り20秒でブレイクが入り、スタンドに戻ると、ムサシが最後の力を振り絞り、KOを狙ってパンチを見せるが、ここでもモーのテイクダウンが決まり、勝利をほぼ手中に収めたところで試合終了に。ジャッジの裁定は、3人とも49-46でモーを支持。ストライクフォース世界ライトヘビー級新王者が誕生した。

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