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【DEEP104】北岡悟と対戦する──ボンサイ柔術代表=鈴木琢仁「僕の持っている技術で全然やれる」

【写真】柔術ベースだが、典型的な柔術家タイプでもなく、その打撃のスタイルを含め非常に個性的なファイターだ (C) MMAPLANET

23日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP104で、北岡悟と対戦する鈴木琢仁。

ボンサイ柔術所属、ホベルト・サトシ・ソウザやクレベル・コイケにもまれる鈴木。今回、過去に北岡からKO勝ちを収めている師サトシが仮想・北岡として動きをコピーし鈴木をサポートしてきたという。それでも勝負の行方は、彼自身が握っている。柔術ベースながら多くの格闘技を参考に、独特の技を磨いてきた鈴木は、独自の動きが北岡にハマると自信を持って語った。


──北岡選手との試合が明後日に迫ってきました。

「そうですね、今日の夜から最後の水抜きが残っていますが、体調は問題ないというか──いつも通りに仕上がっています」

──8月にゴング格闘技の企画のなかで、鈴木選手の使う技がカポエイラのヴィンガチーヴァではないのかということで話を聞かせていただいた時に、ちょうど今回の試合の話が伝わっていた時でした。

「北岡選手との試合のオファーがあった時は、ちょっとビックリしました。最近の自分の戦績は勝って負けてという繰り返しで良くないので、あるとしても自分がもう少し勝ってからだと思っていました。だから意外ではありましたが、受けない理由はなかったです」

──北岡選手の印象は?

「一言でいえばレジェンドです」

──レジェンドという言い回しはまた微妙で、ピークがあった選手に使われることが多いです。

「そうですね。落ち目は落ち目……ですかね。それが現実で。なので、ある意味オイシイといえばオイシイ部分はあります。それでも組みであったり、極めである部分は注意が必要ですし、(ホベルト)サトシ先生からも『力が強い』という風にアドバイスは貰っています。

サトシ先生はここ2カ月、ずっとMMAでも柔術でも、打撃でも北岡選手の真似をしてくれました。ずっとそうやって対策も含めて助けてもらってきました」

──負けが込んでいるとはいえ、気持ちは折れない。ただしRIZINで殴り合いに応じるようになったのは、組みに徹底して勝てる展開に持ち込めない一例かという考え方もできます。

「まぁ自分は北岡選手とは打撃でも、組みでも全然どっちでも良いです。どっちの展開になっても大丈夫です。寝技に関しても、自分の柔術には自信を持っています」

──そこはサトシ選手、クレベル・コイケ選手の強さが、鈴木選手の自信になってくるのでしょうか。

「確かに強い選手と練習していますけど、だから試合に勝てるとは限らないというのは、自分が一番分かっていることです。自分はサトシ先生とかクレベルみたいに、下からガチっと三角絞めを取るとかっていうタイプではないです。

これまで一本勝ちもないから、それは皆が分かっていることだと思います。2人と同じことはできないですが、自分にしかできない技は色々と持っているつもりです。それよりも……自分のオリジナルというか、自分が試行錯誤してやってきたことを信じています。上手くいけば、僕の持っている技術で全然やれる自信はあります。ピッタリとハマってくれるんじゃないかと。

これまでの試合では相手が積極的に組んでくることが殆どなかったので、北岡選手が相手なら新しいモノを見せられるかもしれないです」

──なるほど、振り返ると私自身も鈴木選手のユニークな技術、色々と考えている技や試合の動きに感心してインタビューをさせてもらうことが多いです。あの動きも積み上げてきたもの閃きではないということですね。

「ハイ、練習で繰り返して体の中にあるもので。試合中に閃くのではなく、練習で繰り返してきた動きです。その動きのことでインタビューをしてもらえることは有難いのですが、タイトルを獲ったり、タイトルマッチを戦ったことのある選手との試合を落とし続け、頂いたチャンスを潰してきました。それだけ良い選手とやらせてもらってきたのに。そこで勝てなかった……。だから、次こそはというのはあります。ただ、試合前にプレッシャーにもなりますし、あまり余計なことは考えないようにしています」

──この試合で大切になってくることは、何だと思いますか。

「きつい試合になるのは分かっています。3R戦が2019年の12月以来というのもありますし、厳しい試合になることは絶対です。どういう展開になるとしても、最後は気持ちかと思います……結果を残したいです」

──では最後にMMAPLANETの読者の皆さんに意気込みの方をお願いします。

「色々なところで言っているのと同じことになってしまっても構わないですか?」

──もちろんです。

「ボンサイ柔術が凄く有名になっていますけど、サトシとクレベルだけじゃない。鈴木琢仁もいるということをアピールしたいです」

■視聴方法(予定)
10月23日(土)
午後5時55分~PPV SPWN
午後5時55分~PPV dwango

■ 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
福田龍彌(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
鈴木琢仁(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
米田奈央(日本)

<49キロ契約/5分3R>
伊澤星花(日本)
パク・シウ(韓国)

<ライト級/5分2R>
大木良太(日本)
石塚雄馬(日本)

<フライ級/5分2R>
久保健太(日本)
鶴屋怜(日本)

<フライ級/5分2R>
鮎田直人(日本)
関原翔(日本)

<フェザー級/5分2R>
高橋辰也(日本)
木下尚祐(日本)

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