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【Pancrase324】ノンストップのグラウンド戦は、トップキープ&各回終盤を抑えた山北渓人が野田を下す

<ストロー級/5分3R>
山北渓人(日本)
Def.30-26.30-27.30-27.
野田遼介(日本)

山北が細かいフェイントから右ロー、野田は左ジャブを突く。右ロングフックを当てて距離を取りながら、相手が出てくると左ろーを放った山北。野田は山北の左ミドルをキャッチするが、山北もすぐに離れる。反対に山北が組み付き、テイクダウンを奪ってパウンドと鉄槌を落とす。野田は下から腕十字を狙うが失敗。上から圧力をかけていく山北が、足を一本越えた。野田も潜っていくも、山北はそれをディフェンスしながらパスガードに成功した。

亀になった野田のバックに回る山北。4の字クラッチから右腕を野田の首に回す。クラッチしきれない山北は、左右のパンチで野田を削り、左腕を野田の首に食い込ませ、パームトゥパームでRNCを仕掛ける。野田も凌いでトップに回るが、その瞬間に山北が野田の右腕を取って腕十字へ。野田は腕を抜いてトップをキープするが、ここで山北はハーフガードからリバーサル。さらに野田の右腕を取って腕十字を狙いながら、鉄槌を落としていった。

このラウンドはジャッジ3者とも山北に10-9をつけた。

2R、飛び出して距離を詰めた山北に対し、野田はワンツー。山北は野田の左ローを刈ってテイクダウンを奪う。ハーフガードの野田からパスした山北は、野田がガードに戻そうとするところにパウンドを連打していく。野田もガードに戻し、山北の頭を抱えて足を上げていく。野田の腕十字をかわした山北が、トップをキープしながらパスを狙う。右腕を差し上げてハーフガードの野田を抑え込む山北は、さらに野田の右腕を抱えて圧力を強める。それでもパスを許さないのだ。すると山北は右のパウンドを連打していった。

ラウンド残り1分、パスを仕掛けた山北に対し野田は亀になり、山北はシングルバックからパンチを連打。さらにバックへ回り、パンチで野田を削りながら、山北がラスト10秒で腕十字を仕掛けていった。

このラウンドはジャッジ2名が山北に10-9、1人は山北に10-8をつけている。

最終回、野田が距離を詰めていくが、山北が野田の右足を刈ってグラウンドに持ち込む。ケージ際でバックに回った山北は、野田に右のパンチを浴びせていく。立ち上がる野田をバックコントロールする山北だが、ここで野田がトップを奪った。しかし動きを止めた野田に、すぐさま三角を仕掛ける山北。それが極まらないと腕十字へ移行し、腕を抜かれると足を取りに行ったが極められず。トップの取り合いが続く中、残り2分で上になった山北。野田をケージに押し込み、パウンドを繰り出していく。

ケージキックで体勢を入れ替えようとする野田を抑え込み続ける山北。最後はパウンドを連打しながら、有利な体勢のまま試合を終えた。

ジャッジ1人が4ポイント差をつけるフルマークの裁定で、山北がノンストップのグラウンド戦を制した。
山北は試合後のインタビューで「次はタイトルマッチじゃないかと勝手に思っています」と、王座挑戦への順番待ちに並ぶ意志を示している。


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