【UFN191】「ファイヤーフィストでミートボールを創ります」キム・ジヨン in ラスベガス
【写真】拳にキッス。両拳とも、中指が凄まじい──キム・ジヨン(C)MMAPLANET
4 日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN191:UFC on ESPN+49「Brunzon vs Till」で、キム・ジヨンがモリー・マッキャンと1年振りのファイトに挑む。
DEEP Jewelsバンタム級王者からTOP FCを経てUFC入り、オクタゴンでは3勝3敗も今回キム・ジヨンはラスベガスでキャンプを行い、マッキャン戦に挑む。シンジゲートMMAでロクサン・モダフェリとの出会い、韓国時代とは別物という練習環境を得てアジアの大砲は、どのようなファイトをオクタゴンで魅せてくるのか。
「初めてボクサーと戦える」という彼女は、バチバチの殴り合いへの期待で胸を膨らませているようだった。
──キム・ジヨン選手に再びインタビューできて嬉しいです。1年振りの試合になりますね。
「ハロー、アニハセヨ。1年振りの試合ですけど、凄く気持ちは落ち着いています。何も問題はないと思います」
──今はラスベガスに生活の拠点を置いているのですか。
「2020年に、2021年はキャンプの一部をラスベガスで行おうという計画を立てました。そして5月にポウリーナ・ボテーリョ戦が決まったのですが、負傷欠場することなり、リハビリをUFC PIでしようとラスベガスに来たんです。そして、ベガスで練習を再開し今週末のモリー・マッキャン戦が決まりました。そのまま、こちらでキャンプに入った形です」
──ベガスでの生活に戸惑うことはなかったですか。
「いえ、凄く楽しく充実した日々を過ごしてきました」
──美味しい韓国料理の店を見つけることはできましたか。
「実はUFC PIで用意された食事を摂っているので、韓国料理は食べられていないんです」
──それは残念です。秋山選手やキム・ドンヒョン選手ご用達のテールスープが凄く美味しい店があったので、今も営業中でしたらまたお教えします(笑)。
「ワァ!! ぜひ、お願いします(笑)。アイム・トライング!!」
──ところで今回の試合に向けてUFC PIで準備をしてきたということですか。
「UFC PIでリハビリを1カ月行い、それからシンジケートMMAという新しい環境を得てベースとして練習をするようになり、PIでは引き続きストレングス&コンディショニング・トレーニングを行ってきました。
シンジケートでのトレーニングは、韓国での練習環境とまるで違っていました。素晴らしいヘッドコーチとリーダー、何といっても女子選手がたくさんいて質の高いトレーニングを行うことができています。チームとして、凄く機能しています」
──シンジケートといえば、ロクサンがいますね。
「さっき言った素晴らしいリーダーというのが、ロクサンなんです。もともと、私はプロデビュー前からロクサンの試合を見ていました。スマックガールで戦っていたロクサン、私の日本でMMAのキャリアを積んできたので、ルーツが同じだと思っています。シンジケートの全てのクラスを統べる……学校で言えば、校長先生のような存在です。
強いリーダーシップで皆を引っ張ってくれて。それでも、お姉さんのように凄く良い雰囲気のトレーニングなるよう気遣いがあるんです。ロクサンは本当に言葉に言いあらわせられないほど、私の合流を歓迎してくれました。本当に温かく付き合ってくれています。
ロクサンの家に行ったら、日本のアニメーション……ワンピースやドラゴンボールのコレクションが凄くて。ロクサンがどれだけ日本が好きかも伝わってきました(笑)」
──いやぁベガスでロクサンとジヨンが仲良くしているなんて、本当に嬉しくなってしまいます。そんななか土曜日のファイトは去年の8月の敗戦以来の復帰戦、凄く大切な試合になってきます。
「正直に言うと、オファーを受けるまでモリー・マッキャンがどのような選手か分かっていなかったです。でも映像を見ると、タフなボクサーで自分を見ているようでした。ボクサー✖ボクサーですね。UFC……MMAを戦うようになって、私のようなボクシングがベースの選手と戦うことがなかったので、凄く楽しみにしています」
──マッキャンはそのボクシングから素晴らしいレベルチェンジで、ダブルレッグを決めることがあります。
「それは映像で見て、私も思いました。このオファーの前からレスリング対策はずっとしていましたし、ラスベガスに来てからもタイガームエタイのフランク・ヒックマンがこっちにいて、彼の指導を受けることで私のレスリングは格段に進歩しています。
だからモリーとの試合で、彼女が何度かレベルチェンジからテイクダウンを狙ってきて、私が切ることができると、もう仕掛けられなくなるはずです。結果、ボクシングマッチになります」
──そしてマッキャンのより、キム・ジヨンの右の拳の方がハードだと。
「私のファイヤーフィストで、ミートボールを創ります(笑)。それが答です」
──どのような試合を見せたいのか尋ねようと思いましたが、もう答を貰いました(笑)。
「ファイヤーフィストで私が勝ちます(と言って、拳にキスをする仕草をみせた)」
──土曜日の試合、本当に楽しみにしています。カムサハムニダ。
「カムサハムニダ、サンキューソーマッチ。アリガトウゴザイマス」