【写真】優勢の時は圧倒的に強かったバンマードォーチーだが、受けに回ると脆かった。ここから、本当の勝負だ (C)ONE

＜57.7キロ契約／5分3R＞
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク（タイ）
Def.2R3分31秒by TKO
バンマードォーチー（中国）

本来はストロー級の試合だったが、57.7キロ契約に。計量結果ではバンマードォーチーが57.7キロだったので本来の体重を落とせなかったといことだろう。長身のバンマードォーチーはサウスポーに構え左ストレートから左オーバーハンドを振るう。さらに左フックを蹴り、デェダムロンのハイをかわすとステップインからコンビネーションを見せる。

デェダムロンのハイを受けそうになったバンマードォーチーだが、距離を取りスイッチキックを繰り出す。直後のローでバランスを乱し、両手をついたバンマードォーチーがすぐに立ち上がる。バンマードォーチーはパンチの圧力を高めるが、デェダムロンは下がることなくローを蹴る。と、バンマードォーチーのローが急所に入り、試合が中断する。

再開後、ローで前足を蹴るデェダムロンだが細かいパンチからボディを受け、左のストレートで腰が落ちる。すぐに起き上ったデェダムロンはパンチを纏められ追い込まれる。デェダムロンの前進に左を当てるバンマードォーチーは、ローをかわすとワンツーに右を当てる。さらにワンツーから左ストレート、ガードを固めるデェダムロンは左からパンチを纏められ、足を使うバンマードォーチーを追いかける。デェダムロンは最後に組んで、バックに回りヒザを見せたが大きな挽回はできなかった。

2R、バンマードォーチーのジャブにデェダムロンがロー、これが急所に入り、立場を変えて試合が中断する。リスタート後、ジャブからサイドキックを見せたバンマードォーチー。デェダムロンはローに続き右を入れる。前に出て左ミドルを蹴ったデェダムロンは、直後にダックアンダーからテイクダウンを奪われる。

バンマードォーチーは寝技に拘らず、スタンドに戻るが組みに行きデェダムロンがヒザを入れる。疲れか、足が効いたか動きが落ちたバンマードォーチーはエルボーから左を纏められ、さらにエルボーを顔面に受ける。大きく息をするバンマードォーチーは、組みをを切られヒザをボディ、続いて顔面に入れる。直後に組んでテイクダウンを奪ったバンマードォーチーだが、動き止めてパウンドを受ける。上を取り直しても、力のはないバンマードォーチーはスタンドに戻ってヒザとエルボーを被弾する。

北米ルールのように手をマットに着いて、顔を守うろとしたバンマードォーチーは顔面にヒザを受けてしゃがみ込む。マットを叩き、「手をついていた」とアピールしたのか、タップをしたのか──そのままヒザを受け続け、TKO負けとなった。

「今日のパフォーマンスはハッピーじゃない。今日は相手がムエタイで戦ってきたから、クリンチで勝てた」とデェダムロンは試合を振り返った。そしてONE初陣でTKO負けとなったバンマードォーチー、中国を出てアジアを知ったということか。

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