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【LFA110】見て、見て、ビッグショットのヴァレンチが、動き続けるオンエネゲシャにスプリット勝利

<ミドル級/5分3R>
へナート・ヴァレンチ(ブラジル)
Def.2-1:30-26.30-27.28-29
シビウィケン・オンエネゲシャ(米国)

まず左ローを見せたオンエネゲシャ、ジャブを差し合うとジャブからローと先手を制す。ヴァレンチは右ハイを狙い、オンエネゲシャが右ローを合わせる。ヴァレンチが右オーバーハンド、さらに左ジャブもオンエネゲシャが右フックを入れる。ステップインに右を合わせていくヴァレンチだが、左ジャブを被弾しテイクダウンから組み技という展開に持ち込めない。

それでも左を入れると、足にきたオンエネゲシャが下がる。ヒザを入れ、下になったオンエネゲシャにハーフで左右のパウンドを落とすヴァレンチはマウントを奪取し、肩固めを狙う。左腕を制して肩固めも極めきれず、スタンドに戻ったヴァレンチがワンツーを打ち込む。距離を取り、左ジャブで逃げたいオンエネゲシャがボディ&左フック、右ストレートを被弾する。さらにパンチを重ねたヴァレンチは、間合いを取り直す息を整え確実にラウンドをモノにした。

2R、スイッチ&変則的な構えを見せるオンエネゲシャだが、序盤のようなスピードはない。それで右に左を合わせられるオンエネゲシャは、右の相打ちからやや勢いを取り戻したか。ヴァレンチはローに左フックを合わせるも、ここは見る姿勢を貫いている。残り2分を切り、両者の距離がつまり手数も増える。こうなると、オンエネゲシャも勢いが落ちてヴァレンチが盛り返すようになる。

初回の劣勢で嫌なイメージが残ったか、思い切りが無くなったオンエネゲシャは蹴りの距離に付き合う展開の陥っている。おのまま膠着したままラウンドが終了し、オンエネゲシャが手数で取り返した可能性もある。

最終回、ヴァレンチが左ミドルを入れる。オンエネゲシャが右ローを2発見せるが、やはりパンチの距離にはならない。それでもワンツーに、パンチを4発ほどまとめたオンエネゲシャに対し、ヴァレンチは徹底して見ている。オンエネゲシャが左ハイ、ヴァレンチが左ボディフックやローを単発で繰り出す。オンエネゲシャが前に出て、右を被弾。左ハイキックに ショートの右を受けたオンエネゲシャの足がもつれダウンする。

すぐに立ち上がったオンエネゲシャだが、決定的なシーンを創りヴァレンチはもう足を使う。なんと、最後にシングルレッグを繰り出すなどリズムが狂ったオンエネゲシャは29-28で一票を獲得したが、スプリットでヴァレンチが凱歌があがった。


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