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【PFL2021#04】えげつない消耗戦。勝者も敗者も気持ちは折れず、ラウネーンがプレーオフ決定

【写真】この試合を見る限り、相当に強い。その進化が問われるのはプレーオフという舞台だ(C)PFL

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
Def.2-0:30-27.29-28.28-28
タイラー・ダイヤモンド(米国)

試合開始直後にスイッチしたラウネーンが、左ハイを蹴る。右ジャブを伸ばすダイヤモンドが右オーバーハンドも空振りに。左ハイを2度、3度と見せるラウネーンがワンツー、ダイヤモンドが右クロスを入れる。ダイヤモンドは右ローを蹴り、シングルのフェイクをくりだす。構えを変えるラウネーンとの間合いの測り合いが続き、ダイヤモンドの右オーバーハンドは大きく空を切る。

近い距離で左ハイを繰り出したラウネーンの右カーフで、ダイヤモンドがヒザをつく。さらに右ローを続けるラウネーンに対し、ダイヤモンドが前に出られなくなっているか。まっすぐ組みつき、シングルレッグでケージに押し込んだダイヤモンドが軸足を払うが、ラウネーンは倒れず離れる。ダイヤモンドは再びシングルでケージに押し込むも、テイクダウンは奪えなかった。

2R、左ハイを続けるラウネーンと右を空振りするダイヤモンド。ラウネーンは初回に続き右カーフを蹴り、左ハイとの組み立てで勝機を伺う。ことごとくパンチをかわすラウネーンはテイクダウンは切られても、巻き込みからスクランブル。スタンドに戻り右アッパーでダウンを奪う。パウンドの追撃に足に組みつくダイヤモンドだが、ラウネーンは足を抜いて対処しパンチを続ける。

スタンドに戻った両者、パンチを空振りして軸が乱れるダイヤモンドはカーフで動きを止められて引き込む。ラウネーンはパウンドを続け、ダイヤモンドは必死にシングルへ。蹴り上げから立ち上がったダイヤモンドは、攻め疲れた感もあるラウネーンにテイクダウンを奪われる。息を整えるように手数が減ったラウネーンだが、立ち上がって座った状態のダイヤモンドのボディにヒザを突き刺す。残り20秒で重い右を続けたラウネーンに対し、ラウンド終了まで持ちこたえたダイヤモンドはきびきびとした動きでコーナーに戻った。

最終回、テイクダウンを決めたラウネーンは寝技を続けずスタンドに戻り、コンビでダイヤモンドを攻め、右フックに右を合わせてヒザを突き刺す。ほとんどダウン気味に組んでいったダイヤモンドが上を取ることに成功する。ハーフからクローズドガードを取ったラウネーンは、圧倒しながら消耗も激しい。スクランブルでシングルのダイヤモンドに対し、ラウネーンが頭を押し体を捻って離れることに成功する。

テイクダウン狙いからのスクランブルでケージを掴んだと注意を受けたラウネーン。激しい打撃の交換で、鼻が折れているか。ダイヤモンドはカーフを効かされながら、再びテイクダウンを決めてトップを奪取する。ハーフで肩固めを狙うダイヤモンド。対処したラウネーンは手首を掴んでパウンドを防ぎ、ここもシングルを切ってスタンドに戻った。

残り40秒、右ハイをキャッチしつつヒザで顔面を打たれたダイヤモンドが、前のめりに崩れる。それでも立ち上がってヒザを被弾、アッパーを受け、足を引きずりながらダイヤモンド・ゾンビは最後まで戦い続けたものの、当然のようにジャッジの裁定はラウネーンを支持。2-0ながら判定勝ちでラウネーンはポイントを9に伸ばし、ダイヤモンドは3のまま──プレーオフ進出を決めた勝者は「タフファイトだった。今日の僕はベストじゃない。でも偉大な敗者が今日はいた。これで2勝0敗、2試合とも凄いファイトだったロウ? どう思うPFLファン?」と話した。


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