【UFC ESPN22】シングルレッグ→スクランブル→ギロチン。マルクーンが完全コントロールでラザクを完封
<ミドル級/5分3R>
ジェイコブ・マルクーン(豪州)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
アブドゥル・ラザク(米国)
右ローから左ハイを蹴ったラザクに対し、早々にシングルレッグでテイクダウンを奪ったマルクーンはスクランブルでがぶり、パンチを入れて再びシングルに入る。頭部にエルボーを落として耐えたラザクが離れると、マルクーンはすぐにシングルも倒すことはできない。左フックを当てたラザク、続く左は空振りとなりマルクーンがシングルレッグを合わせる。
ここも軸足を払ってテイクダウンをしたマルクーンが、スクランブルでバックに回り胸を合わされても、もう1度テイクダウンを決める。バックを制して殴るマルクーンが、ラザクを削る展開に。ワンフックで後方からパンチを続けるマルクーンは、立ち上がったラザクをまたも小外で倒す。立ち上がってもケージに詰められ、倒されるというスパイラルから抜け出せないラザックは、最後の30秒で間合を取ったマルクーンに蹴りからパンチを繰り出すもののクリーンヒットはなく時間となった。
2R開始直後にマルクーンがシングルレッグでテイクダウンを奪う。初回同様、立ち上がったところでボディロックテイクダウンを取り直し、ギロチンを抜けたマルクーンがハーフで抑えてパンチを入れる。つい体を起こしてきたラザックをアナコンダで捕えようとして失敗したマルクーンだが、すぐに上を取り返し続くスクランブル狙いにギロチンをセットする。
ラザックが背中をつけて防御し、マルクーンのトップコントロールは続く。ラザックはまたも正対してスクランブル、マルクーンはアナコンダから上を取り返し、またもラザックはスクランブルからギロチンに捕えられる。ここは背中をつけず立ち上がったラザックだったが、マルクーンはケージに詰めてから離れる。残り1分、左ハイ&左ミドルを蹴り、マルクーンが右を返す。さらにワンツーから組んだマルクーンが、完全にゲームを支配した。
最終回、ショートのフックを連打しクリンチに持ち込んだマルクーンは、一旦離れて右を当てテイクダウンを決める。ハーフで抑え、パンチを落とすマルクーンは、ワキを差してくるとギロチンへ。このままリフトしたラザックは、着地したマルクーンにケージに押し込まれる。離れたマルクーンは右を当て、ここもシングルレッグへ。
ケージに詰めて時間を使うマルクーンは、シングルからバックに回りヒザを顔面に狙う。離れたラザックは反撃の機会を得ることできず、シングルレッグでテイクダウンを奪われ、クローズドを取る。ほぼ、試合の行方が見え──マルクーンはスクランブルでバックへ。最後の10秒でシングルから離れ、前にラザクが出てくると引き込んだマルクーン。
ラザックのパウンドを手繰ってバックに回り、パーフェクトと表現して良いゲームで完勝した。