【UFC172】WSOFからアンソニー・ジョンソンがLH級で復帰
【写真】昨年3月に230.2ポンドでヘビー級戦も経験しているアンソニー・ジョンソン。パッツンパッツンの体だが、打撃は切れていた(C)GONGKAKUTOGI
4日(火・現地時間)、ダナ・ホワイトが「6連勝中のアンソニー・ジョンソンが、UFC172でライトヘビー級4位のフィル・デイビス戦でUFCに復帰する」とツイートした。
4月26日(土・同)にメリーランド州ボルチモアのボルチモア・アリーナで開催されるUFC172。メインはジョン・ジョーンズとグローバー・テイシェイラのUFC世界ライトヘビー級選手権試合が決定している同大会で、ジョンソンのUFC復帰が決まった。
ジョンソンは06年にパンジア・ファイトでMMAデビューを飾ると、僅か4戦目でUFCデビューを決めたファイターで、当時はウェルター級だった。しかし、2戦目で計量がパスできず、09年10月に日本の吉田善行戦でも減量に失敗し、キャッチウェイト戦で後味の悪いTKO勝ちを収めている。12年1月にはミドル級でヴィトー・ベウフォートと対戦予定も12ポンド・オーバーで、ここでもキャッチ戦を行い敗北。そのままリリースとなった。オクタゴンでは7勝4敗、11戦で3度の計量オーバーは、ジョン・リネケルの6試合で3試合と比較して割合的には低いが、階級を跨ぎオーバーの量も大きく悪質なものだった。
復帰戦は近頃、ミリオンネイアーのジェフ・アロンソンが過半数の株式を得てCEOに収まり、CBS Sportsと契約を果たし事で注目を詰めるTitan FCで、デイヴィッド・ブランチと行う。しかし、ここでもミドル級契約まで体重を落とせることができずに、195ポンド契約で戦い勝利したジョンソン。次の試合からライトヘビー級へ転向し、2012年11月からWSOFを主戦場としていた。去年の3月にはヘビー級戦でアンドレイ・オルロフスキーにも勝利し、1月のマイク・カイル戦では123秒KOと、ライトヘビー級で打撃の強さを如何なく発揮してきた。
WSOF JAPANの記者会見のために先月に来日していたレイ・セフォーは、ジョンソンと契約について交渉中であることを明かし、会話のなかではUFCへカムバックすることも半ば了承しているようであった。1年8カ月で6連勝、KO勝ちが4試合――でオクタゴン復帰を決めたジョンソン。WSOFからUFCカムバックは初めてのケースとなる。体重は問題ないだろうが、UFCを離れてからデイビスのような本格的なレスラーとの対戦もなかったジョンソンだけに、持ち味を発揮できるかは別問題といえるだろう。