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【PXC42】K太郎初出場、必勝矢地。メインはフェザー級王座戦

2014.01.30

K-taro & Yachi

【写真】タイトル挑戦より対戦相手が厳しくなった中村K太郎のPXC初出場。2度目の矢地祐介は絶対に負けられない一戦に臨む(C)MMAPLANET

27日(月・現地時間)、PXCが2014年度第一弾となる2月28日(金・同)グアム、UOGフィールドハウス大会=PXC42の3カードが発表されていた。

メインは昨年9月にマーク・ストリーグルをシザースチョーク(洗濯挟み)で破ったキム・ジャンヨンが初防衛戦をトビー・ミセッチと行う。ミセッチは8月のPXC38で日本の矢地祐介からTKO勝ちを収め、PXC3戦目での王座挑戦となる。

Kimu vs Misech【写真】メインのPXCフェザー級選手権試合。ミセッチの打撃のプレッシャーと、キムラ・クラッチが組技の軸となる王者キム・ジャンヨン(C)PXC&MMAPLANET

フライ級王者ルイス・スモルカ、バンタム級のラッセル・ドーン、フェザー級のウィル・チョープらがUFCと契約を果たし、バンタム級チャンピオン田中路教の進路も取りざたされるなど、アジア太平洋地区一のフィーダーショーとして一際注目度が上がるPXC。フェザー級タイトルを争う両者も当然、UFCへのステップアップを視野に入れてケージに足を踏み入れることとなる。

UFCにステップアップを果たす選手がいる一方で、PXCに初めて上がる選手が出てくるのは当然。同大会では日本から中村K太郎がPXC初出場を果たし、フランク・カマチョと対戦することとなった。昨年12月のDEEP64のイ・グァンヒ戦を1・2キロ・オーバーで迎え、勝ってもNCという試合を経験したK太郎、現在5連勝中で海外は一昨年4月のLFC=キム・フン戦以来となる。

Frank Camacho【写真】柔術ベースだが、北米MMAファイターらしいウェル・ラウンダーのフランク・カマチョ。パンチのプレッシャーも強くなっている(C)MMAPLANET

対するカマチョは8月のグアム大会で松本光史をKOで破っているサイパン出身のファイターだ。ピュアブレッド・グアムと米本土のロイド・アーヴィンの下で学んだ柔術が主武器だが、松本戦では徹底してケージレスリングで下にならず、防御で松本を削っていった。結果、スイッチからトップを奪うやパウンド、スタンドでも打撃のプレッシャーを与えてKOに繋げたている。

立っても寝ても戦えるK太郎だが、寝技に持ち込むなら空調が行き届かないUOGフィールドハウスだけに、汗で滑り出す前にテイクダウンを奪ってしまいたい。ライト級王者ハリス・サルミエントがOFCと契約したため、事実上PXCライト級ナンバーワン決定戦となる一戦は、滑りやすさが忘れてはならないファクターとなる。

今回発表されたもう1試合は、矢地祐介×カイル・レジェス戦。ミセッチ戦の敗北で、パシフィック系ファイターの拳の強さを知った矢地、キャリア4勝1敗うち1KO2つの一本勝ちというレジェスは、殴り合い上等のオールラウンダーだがケージで2連敗は許されない勝負どころとなる。また、発表はされていないが女子ファイターのケイリン・カーランの出場も決まっているようだ。

■PXC42対戦カード

<PXCフェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]キム・ジャンヨン(韓国)
[挑戦者]トビー・ミセッチ(米国)

<ライト級/5分3R>
フランク・カマチョ(北マリアナ諸島)
中村K太郎(日本)

<フェザー級/5分3R>
カイル・レジェス(グアム)
矢地祐介(日本)

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