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【Shooto2020#06】愛犬の死に涙……野瀬翔平に圧勝の心優しき工藤諒司「今後は修斗の王座も視野に」

【写真】腐れ外道もいれば、良いヤツもいるby 長南亮(C) MMAPLANET

19日(土)、東京都渋谷区のTUSTAYA O-EASTで開催されたShooto2020#06。その第1部に福岡の新鋭=野瀬翔平と対戦し1R2分13秒で勝利した工藤諒司。

豪快なTKO勝ちを収めた彼は、ケージのなかで愛犬の死に触れ涙を浮かべた。動物に優しい人間に悪いヤツはいない──試合終了後の控室で、工藤に今度を尋ねた。


──お疲れさまです。4月の椿飛鳥戦に続き今回も工藤選手のキャリアを考えると、しっかり勝つしかないというマッチメイクでした。ポテンシャルは十分ですが、実績はこれからの野瀬選手との試合でどのように気持ちを創ったのでしょうか。

「いつも通り、特に変わることなくコンディションと気持ちは創ることができました。ただ5分2Rだったので、そこは戦術とかも変わってくるので……できれば3Rが戦いたかったです。2Rは難しいです」

──それでも初回でTKO勝ちです。

「組んでくる予想はあったので、しっかりと相手の良さを潰して自分の打撃でいく。思った通りの試合ができました」

──ケージ際で押し込まれても、差し返すよりも小手を巻いて対応していました。

(C)KEISUKE TAKAZAWA

「野瀬選手は結構組みが強かったです。あそこは力で対抗するよりも、向こうに力を使わせようと思って試合を組み立てました。最初はガツガツ来ていたのですが、途中から落ちてきたのでヒジを使おうと思ったんです」

──あのヒジは相当に効いたように見えました。

「効いたと思いました。なので、あそこから攻めることにしたんです」

──現在、工藤選手はONE Warriorと契約中ですが、いつ活動再開かも見えてきません。そうなると引き続き修斗やRoad to ONEなど引き続き国内で戦うということもあるのでしょうか。

「個人的にはONEの方で試合がしたいですが、この状況で日本で試合をさせてもらったことはブランクを空けなくて済んだので有難かったです。

これからも海外ではいつ試合ができるか分からないですし、日本で戦うことも視野にいれてはいます」

──そうなるとONE Warriorで戦っていることで、タイトル戦線などに絡むカードを組むのも難しくなるのではないかと。

「あぁ(笑)。そこまで考えてはいないのですが……ONE Warriorがいつあるのかにもよりますが、組まれた試合を戦っていきます」

(控室にいた)長南亮 まぁ、次に勝てばONE本戦も見えてくるかと思いますが、現地での活動が見えてこないので。本戦が始まらないと、ONE Warriorは余計に見えないですよね。コイツはそんなに深く考えてないし、誰とでも戦うので。自分の方でも色々と話をしていきますが、工藤は決まれた修斗の今日の夜のメイン(環太平洋フェザー級選手権試合)の勝者でも、誰とでも戦いますよ」

──と、いうことですが。

「ハイ。特に誰と戦いたいとかはなくて、長南さんに言われた相手に勝っていくだけです」

──ところで試合後にケージの中で、愛犬のレオ君を亡くしたことで涙を浮かべていました。可愛がっていた犬が死んでしまうことは悲しいです。と同時に、リング上で犬が死んで涙というのは過去に見た記憶がありません。試合前の精神状況にも影響があったのでは?

「前日だったので、家族も自分に伝えるかどうか悩んだみたいで……」

──そこまで……タイトな関係だったのですか。

「14年間一緒でしたから……。いや、ちょっと悲しくなってしまいました……」

長南 (石井逸人を見やり)こういう腐れ外道がいれば、工藤のような優しいヤツもいるんです。

──アハハハハ。スイマセン、大笑いしてしまって。

「いえ、大丈夫です……。今日はレオに力を貰って勝つことが出来ました」

──とにかく悲しみを乗り越えての勝利。長南さんの助言もりましたが、最後に改めて今後について聞かせてください。

「そうですね、修斗の王座も視野に入れて頑張っていきたいです」

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