【LFA90】タバタ・ヒッチ、押し付け&抑え込み──泥臭い判定勝ちでLFAデビュー戦を飾る
【写真】キレーに一本勝ちやフィニッシュを奪うことはできなかったが、経験値が詰めた勝利となったはずだ(C)LFA
<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ケルシー・アーネソン(米国)
ヒッチの左ローにアーネソンが右ストレートを合わせていく。組みに行ったヒッチは離れて、右に回るもアーネソンのワンツーに懐に入ることができない。
逆に右、左とアーネソンがリーチを生かした攻撃を見せると、その右に合わせてヒッチがクリンチへ。ケージに押し込み両ワキを差したヒッチが大内刈り、小外掛けでテイクダウンを狙う。
アーネソンはケージを背にして耐え、ヒッチは小外で崩し、払い腰へ。結果、テイクダウンを奪えず離れたヒッチにアーネソンが左ローを入れる。ヒッチは左ミドルを効かされ、顔をしかめる場面も。と、右オーバーハンドに組んでいき、ケージ際へ。ヒッチは最後の5秒を切って、テイクダウンを奪ったがラウンドを失った。
2R、右を当てたヒッチがパンチを纏め、右腕を差して組みつくと内股でテイクダウンに成功する。上四方で抑えたヒッチは、サイドに移行して肩固めへ。ケージに詰まった状態なので時計回りでポジションをヒッチが変えようとしたところでアーネソンが足を戻す。
直ちにパスからマウントを取ったヒッチはパンチを入れ、ブリッジを股の下で泳がせる。アーネソンはパンチを連打されながら、シザースでマウントを逃れる。ヒッチは焦らずシングルで上を取り返し、パスをしてサイドで抑える。肩固め狙いから、抑え直したヒッチがエルボーを顔面に落とす。アーネソンは蹴り上げから立ち上がり、残りの打撃戦で右を一発届かせた。
最終回、左ジャブを伸ばすアーネソンに対し、ヒッチは右に回る。
左右のローにワンツーでラッシュをかけたヒッチはケージ際まで下がったアーネソンに組みつき、ヒザを入れて投げを狙う。アーネソンはここで飛びつき十字を狙うが、すかされて下に。ヒッチはハーフで抑え、ケージキックにもトップをキープするとパス。長い足を絡ませるアーネソンはスペースができるとシングルへ。
スプロールしたヒッチはがぶり、そしてクレイドルでコントロールする。上を取り切ったヒッチは右腕を差した状態で左のパンチをダーティーボクシングで打ちつけ、ケージにアーネソンを押し込む。残り5秒で離れたヒッチは、タイムアップと同時に勝利を確信したように笑顔を浮かべた。
約6年振りのMMAで3-0の判定勝ちを手にしたヒッチは、パラゴン柔術のフランジーニャ・ミラーと笑顔でグループショットに収まった。