【UFC251】カンフー✖カポエイラの対戦は、サリコフがカポエイラからスプリット判定勝ち
<ウェルター級/5分3R>
ムスリム・サリコフ(ロシア)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
エリゼウ・カポエイラ(ブラジル)
まず左ローを蹴ったカポエイラ、続く前蹴りをキャッチしたサリコフがパンチを伸ばす。スイッチして左ミドルを蹴るカポエイラに対し、サリコフは右ミドルを返す。右ハイにもローで軸足を蹴っていくサリコフは蹴りをかわすが、ワンツーを被弾する。直後に後ろ回し蹴りを見せたサリコフだが、これは届かない。スピニングバックキックで腹を狙われたカポエイラは、逆に後ろ回し蹴りを狙う。
ならばともう一度、回転系の蹴りを見せたサリコフが左フックさせ、右を伸ばす。カポエイラのテイクダウン狙いを切ったサリコフは、クリンチの攻防でボディを殴っていく。劣性のカポエイラだったが、最後に右オーバーハンドを打ち込む。下がったサリコフは慌ててテイクダウン狙いも、逆に上を取られて鉄槌を被弾した。
2R、カポエイラは蹴りを見せてからワンツー、サリコフはスピニングバックキックをボディに当て、左フックを打ち込む。カポエイラの後ろ回し蹴りをキャッチして、スラム。散打そのものの攻防を見せたサリコフは右を被弾し、テイクダウン狙いへ。背中を取って腕十字を狙ったカポエイラだが、腕を抜いたサリコフがバックへ。すぐに胸を合わせ、ケージにサリコフを押し込んでカポエイラは、シングルレッグへ移行するが、ここで両者が離れる。
互いに回転系の蹴りを繰り出すものの、さすがにサリコフのキレが良い。そのサリコフは右後ろ回し蹴りから左ハイを繰り出し、直後に右アッパーを当てた。
最終回、カポエイラが左ミドル。飛び込んでワンツーを狙う。かわしたサリコフは右オーバーハンドから、スピニングバックキックを腹に入れる。ここでカポエイラが、手をマットにつけてメイアルーア・コンパッソのようなカポエイラ流の蹴りを繰り出す。蹴りからパンチ中心の攻防に移り、左ジャブが相打ちに。さらに互いに右を打ち合う。サリコフのワンツーに、カポエイラは右のカウンターを放つ。大きな振りのパンチから、近距離でコンパクトな一発を狙う両者。カポエイラが左から右オーバーハンドも届かない。腹でなく頭を狙った右後ろ回し蹴りをブロックしたカポエイラも、終盤に派手な回転系の蹴りを見せ、タイムアップとともに両者が笑顔を浮かべた。
結果、スプリットに割れた試合はサリコフが判定勝ちを手にした。