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【LFA84】LFAエド・ソアレス代表に訊く─02─「田中路教をバンタム級王座決定4人制トーナメントに」

【写真】左からタイラー・レイ、ナタン・レヴィ、カイル・エストラーダ、マイケル・スタック、エド・ソアレスが推す4選手(C)LFA

10日(金・現地時間)から4週連続でサウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンでイベントを開き、毎大会でタイトル戦を組むLFAのエド・ソアレス代表インタビュー後編。

北米MMA界のNCAAを自負するLFAは、UFCに数多くのファイターをステップアップさせてきた。そんなLFAの活動再開=4大会でエドが注目しているファイターは?

さらに3月にサインしたものの米国への渡航の道が、現在閉ざされている田中路教に関して話を訊いた。

<エド・ソアレス インタビューPart.01はコチラから>


──MMAは急激に進化し、ステラトジーを用いスコアリングメークで勝つ必要もありますが、LFAは両者がフィニッシュを狙うのでフィニッシュが多くなりますね。

「LFAが世界で最もエキサイティングなMMAショーの1つたる所以だね。LFAで戦っているファイター達は自分の試合がUFCやBellatorの人間が注意して視ていることを知っている。

それにUFCファイトパスで配信されるようになってから、LFAで戦っていた選手はさらにUFCで戦う機会が増えた。7月の4連戦では特にファイターたちは、そこを意識して戦うはずだ」

──7月の4連戦、サウスダコタ州のスーフォールズで開催されます。

「RFA時代からスーフォールズのサンフォード・ペンタゴンで大会を開いてきた。サウスダコタ州で初めてプロモーターライセンスを得たのが我々なんだ。RFAのプロモーターライセンスのナンバーは0001なんだよ(笑)。

以来サンフォード・ヘルスは我々のメディカル面をサポートしてくれている。今回も会場、ホテル、関係各所で彼らが州のレギュレーションに則した医療体制を整えてくれるから、ファイター、セコンド、スタッフのテストが実施できるんだ。サンフォード・ヘルスのおかげでLFAは可能な限り安全にイベントを開くことが可能になる」

──素晴らしいですね。心の底から思います。ところでエドはこの4連戦の間は、スーフォールズに滞在するのですか。

「スーフォールズは素晴らしい街だけど、それは無理だ(笑)。大会が終わるとLAに戻り、またすぐにスーフォールズに出かけるという慌ただしい日々を送ることになるよ」

──なるほど……どちらにしても大変ですね。エド、この4連戦でタイトル戦に出場する選手以外で日本のファンが誰に注目すべきかを教えてもらえないでしょうか。

「まずLFA84ではタイラー・レイだね。6勝1敗でヘンリー・フーフトの教え子だ。ベースはレスリングで良い試合をするよ。対戦相手のマイコン・メンドーサもタフで、これまでバチバチの試合をLFAでしてきた。2人は必ず激しいモノになるだろう。それとイスラエルのナタン・リヴィにも注目してほしい。

2週目はカイル・エストラーダだね。打撃主体で常にエキサイティングな試合をするけど、コンプリートなMMAファイターだよ。

LFA86ではアルトゥル・エストズラスかな。PFLやBellator、ACBを経験しているブラジル人選手だ。それにファビオ・チェラントの試合も楽しみにして欲しい。ファビオは東部のCESからコンテンダーシリーズに出場し負けてしまって、LFAで再起を図るんだ。

ニック・ブラウン(C)LFA

最後の大会ではマイケル・スタックだね。フェザー級で4勝0敗、彼の試合は絶対に見逃せないよ。それとニック・ブラウン──戦績は9勝1敗のライト級の注目株だよ。

それと7月の大会には出場しなくて、8月にLFAデビューが予定されているタバタ・ヒッチには絶対に注目して欲しい。日本ではモディファイドMMAのSEIZAに出ていたブラジルのムエタイ王者で、柔術は紫帯時代にノーギワールドで優勝し、アジア選手権でも3位になっている。今は柔術は茶帯で柔道が黒帯、マッケンジー・ダーンの練習仲間なんだ」

──必ず試合を見るようにします。それだけ期待の選手が毎大会出場しているのですね。彼らのLFAの活動再開に燃えているでしょうね。LFAに先駆け、パンデミックから2カ月でUFCが活動を再開したことは、どれだけMMAワールドにとって大切だったと考えていますか。

「極めて重要なことだよ。パンデミックが始まった時から、私はダナと話し合いを続けてきて、UFCの計画を説明してもらっていた。そして、ダナにはUFCが活動を始めればLFAもすぐに後に続くと伝えていたんだ」

──日本にいて1つ分からないことがあります。UFCは早々に活動を再開した。そしてFOXの重要なライブスポーツのコンテンツになっていると思います。なぜViacom CBSのパラマウントネットワークで、Bellatorは活動を再開させないのでしょうか。

「その通りだね。ベラトールの戦略は私にも理解できない。ただしスコット・コーカーというリーダーは、これまでに素晴らしい仕事をMMAで果たしてきた。彼はしっかりとこのビジネスに取り組んできた人間だ。彼の真意がどこにあるのか、ベラトールがまだ動かない理由は分からないけど、何か計画があるのだろう。。

きっとダメージを受けることなく、パンデミック前の状態で戻ろうとしているのだろうね。ただし私の立場としては、少しでも早くベラトールも活動を再開してほしいと思っている」

──UFCはリスクを冒していますよね。

「UFCはそういう組織だ。リスクを恐れることなく、これまでもやってきた。今やUFCは資金が4億ドルあるとか皆が簡単に言うけど、ロレンゾとダナが2001年からUFCの舵を取るようになった時に、ロレンゾは4500万ドルも使ってUFCを大きくしてきたんだ。リスクを承知でね」

──そのUFCへ復帰に執念を燃やす田中路教選手がエドと契約を交わし、あとはビザの取得へ……という時に新型コロナウィルスの問題が起こってしまいました。

「もうあとはタナカがアメリカ大使館に行って、ビザを取れればってところだったのに……。LFAには優れたバンタム級のファイターが多いから、タナカがLFAデビューを飾るとワンナイト4人トーナメントでバンタム級王座決定戦を組もうというプランもあったんだ。

でも、ビザ申請ができない状態になってしまっている。それにユーマ・ホリウチも日本に戻っているようだし……。幸い、タナカに必要なビザは今年中の発給が禁じられた5種類のビザに含まれていない。

とにかくCOVID19が終息に向かい、日本からタナカやホリウチの米国にやって来る日が来るのを楽しみにしているよ。

ミチノリ・タナカとユーマ・ホリウチをきっかけにして、LFAの試合をもっと日本のファンに視てもらいたいと思っているんだ。私はタナカとサインできた時は、本当にエキサイトしたんだ。これで彼は米国に滞在し、練習も試合もできるようになるって」

──少しでもその日が来ることを私も願っています。最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「我々LFAはイベントを再開するためにハードワークをこなしてきた。これからもハードワークを続ける。LFAはMMA界にあって最高の人材育成大会に成長した。今後も未来のスーパースターを発掘し、成長をする場にしていくから日本のファンも是非ともLFAに注目してほしい」

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