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【UFN161】出産後4カ月でカムバック、マッケンジー・ダーン「筋肉は落ちたけど、得るものは多かった」

Dern【写真】積極的に打撃を使うマッケンジー。なおマッケンジーによると、父メガトンはお祖父ちゃんになっても、「あと数年はアダルトで戦うはず」とのことだった(C)Zuffa LLC/UFC

12日(土・現地時間)、フロリダ州タンパのアマリー・アリーナでUFN161:UFN on ESPN +19「Joanna vs Waterson」が開催される。メインは大会名にある通りヨアナ・イェンジェチック✖ミッシェレ・ウォーターソンの女子ストロー戦が組まれた今大会で、マッケンジー・ダーンがアマンダ・ヒーバスと復帰戦を行う。

復帰戦といってもマッケンジーが負傷欠場をしていたわけではない。彼女は6月に第一子となる愛娘を出産。昨年5月のUFC2戦目から1年5カ月振りのファイトが、驚愕の出産4カ月後のMMAマットとなる。そんなマッケンジーに妊娠、出産を通じて彼女に起こった変化について尋ねた。


──まずモアちゃんの誕生、おめでとうございます。

「サンキュー・ソーマッチ。ホント、エキサイティングな出来事だったわ」

──いやぁ、でも柔術からMMAに転じて念願のUFCで2連勝。ここからMMAキャリアを積み上げるというときに、妊娠して休養という発表があった時は本当に驚きました。

「私も妊娠した時はビックリしたわ(笑)。でも、それでキャリアを終えるだとか、一旦停止するという感情は全くなくて。妊娠はしたけど、そのまま戦い続けるという気持ちでしかなかったの。『もう、これでキャリアは終わり』なんて言われることもあったけど、カムバックすることは何も特別でなく当然なこととして頭にずっとあったの」

──それにしても、出産から4カ月でMMAを戦うことにさらに驚かされました。

「妊娠中に戦いたいという気持ちはさらに強くなっていたし、10月には試合をしたいとマネージャーに話をしていたくらいよ。ただ、彼の方が『出産後の体調を見てから判断しよう』という感じで」

──そして、10月に試合が決まったということは?

「そうリカバリーが、凄く早かったってことね」

──出産で女性は体調が変化することもあると聞きます。

「そこに関してはナーバスになっていたのは事実よ。前の試合で計量に失敗しているし、私の体にどんな変化があるのかは気になっていた。でも、妊娠を経て私は強くなれた。

すぐに妊娠したことに気付くわけじゃないし、妊娠してからも練習は続けていて、休んだのは5、6カ月ね。この間もエクササイズは続けていて、それでも体の変化は大きかったわ。確かに筋肉は失ったけど、もっと得るものの方が多かった。娘が生まれた時の体重は2キロで、私は妊娠してから5キロしか増えなかったのよ」

──羊水が出産時で500CCだと考えると、2.5キロしか増えなかったのですね!!

「ねぇ(笑)。妊娠している間に、自分のなかにある基礎がなくなるわけでもないし。その結果、妊娠前より私は強くなったことに私自身が驚いているのよ(笑)」

──それにしても、いきなりMMAというのは……。柔術かグラップリングで一度、動きを確認しようという気持ちにはならなかったでしょうか。

「そうね、ADCCに出ようかとは考えたことはあったわ。柔術やグラップリングが先かなって思ったけど、UFCで戦うチャンスがあったので迷うことなくMMAを選んだの。だって、私が一番戦いのはMMAだから」

──母になって、精神的に強くなる。これは絶対だと思います。

「その通りよ(笑)。練習中も精神的に強くなったことが自分でも分かって。練習でストレスを感じることは一切なくなったし、そんなことどうでも良いぐらいになってね(笑)。驚くぐらい、気持ちの持ち方は変わったわね。

8週間のキャンプも、ノンストップで終えることができたし。妊娠前から私の弱点でだったレスリングとムエタイのトレーニングに重きを置いて準備をしてきた。

私と戦うアマンダ・ヒーバスも柔術の黒帯でしょ? もちろん私も柔術のトレーニングはしてきたけど、ずっと柔術を練習し試合にも出続けてきたから、今回はムエタイとレスリングの方に力を入れて準備したわ。

彼女が私とグラウンドで戦うつもりがあるのか、スタンドで戦い続けたいと思うのか。それは試合が始まるまで分からないけど、このキャンプによって随分と穴が埋められたと思う。試合が待ちきれないわね」

──ヒーバスも柔術を駆使して戦いますが、パウンドを多用するファイターですね。そんな彼女に対し、マッケンジーのやるべきことは何でしょうか。

「そうね、柔術ではいくらでもボトムを取れるけど、MMAではなるべく上にいるようスクランブルの練習も欠かさすことはなかった。ただし、私の柔術はMMAでも通じるし、柔術を使ってアグレッシブな試合だってできる。アマンダにもアグレッシブな姿勢で来てほしいと願っているわ」

──ところで妊娠の発表をして、インスタのフォロワーが2万人減ったというのは事実ですか?

「そうなの。でも出産後はまた2万人が増えたから以前と同じだけのフォロワーがいてくれることになったわね(笑)」

──なんとも移り気なファンは多いです。ただし、日本の柔術ファンはそんなことはないはずです。そんな日本のファンに最後に一言お願いします。

「日本のファンのサポートにはずっと感謝していたわ。2020年には、また日本に行きたいと思っている。アリガト、サヨナラ(笑)」

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