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【ONE85】猿田洋祐がパシオとの接戦を制して新ストロー級王座に就く

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
猿田洋祐(日本)
Def.2-1
ジョシュア・パシオ(フィリピン)

左手を下げた構えでプレッシャーをかけていく猿田。パシオはそこに右ハイキックをヒットさせるが、猿田はそのままテイクダウンを奪う。ハーフガードでトップキープする猿田に対し、パシオも下から脇を差して足を利かせ、身体を起こしてタックルに入る。そのまま猿田を金網に押し込んだパシオは距離を取って、試合をスタンドに戻す。ラウンド序盤と同じように前に出ていく猿田。左のフェイントを見せて右ボディを打ち、パシオは右ローと二段蹴りを見せる。

2R、猿田がジャブを見せて右ボディストレート・顔面への右フック。パシオも右ローを蹴るが空振りに終わる。猿田はタックルでパシオを金網へ押し込むが、パシオもテイクダウンは許さない。試合がスタンドに戻ると、猿田がワンツー。パシオが右ローを蹴り込むと、猿田も右を打ち返す。猿田がボディにパンチを狙うと、パシオは左フックを返す。

パシオは左ミドルと右ローを蹴って、蹴りを空振りすると、そのままバックブローを繰り出す。残り1分を切ると猿田がダブルレッグでテイクダウン。パシオもギロチンを狙いつつ、猿田のパスガードに合わせて立ち上がる。終盤、パシオは猿田のボディ狙いにヒザ蹴りを合わせ、ハイキック→バックブローを繰り出す。

3R、すぐに猿田がタックル。パシオはタックルを切りつつ、フロントチョークを仕掛ける。これは外されるパシオだが、ハーフガードから脇を差して立ち上がる。猿田がジャブで飛び込むと、パシオは返しの左フック。これまでよりもスタンドの距離が離れ、パシオがワンツー、左ミドル、右ローをヒットさせる。

猿田も右ロー・右ストレートを返すが、パシオはその右ローに右ストレートを合わせる。距離を取れるようになってきたパシオは終了間際にバックキック・飛びヒザ蹴りと大技を繰り出す。

4R、猿田が開始直後のタックルでパシオをテイクダウンする。しかしパシオはしっかり足を使い、すぐに試合をスタンドに戻す。猿田は再びシングルレッグでテイクダウンするが、パシオもすぐに下から猿田の足を取ってシングルレッグの形から立ち上がる。

その後もしつこくタックルに入る猿田。しかしパシオは巧みなテイクダウンディフェスで倒れない。パシオはバックキック、しっかり蹴り込む右ミドル・右ローと蹴り技にも力を込める。残り30秒で猿田がダブルレッグに入ると、パシオはそこにフロントチョークを狙う。これは極まらないが、パシオが上手くテイクダウンされたポイントをごまかしたか。

5R、猿田は意を決してワンツー、右フックで前に出る。パシオは左フックのカウンターを合わせ、猿田のタックルを切る。パシオは右ローからバックスピンキック。猿田が大振りのパンチで飛び込むと、パシオもその場飛びの飛びヒザ蹴りで迎え撃つ。続く猿田のタックルではパシオも倒れず。

再度、猿田がタックルに入り、ここはテイクダウンに成功…するも、逆にパシオがスクランブルの強さを発揮し、猿田をダブルレッグで金網に押し込む。そこからパシオはバックをうかがい、一瞬、猿田にトップポジションを奪われても、ここでもパシオはスクランブルの強さを発揮して立ち上がる。再開後にパシオはヒザ蹴り、最後は猿田がテイクダウンしたところで試合終了となった。

判定は2-1と割れたが猿田が勝利。パシオとの接戦を制して、ONE世界ストロー級王座に就いた。試合後、猿田は「ONEと契約して2カ月ですが、これで世界一を証明できたと思います」と話し、ジャカルタのファンにもメッセージを送った。

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