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【ONE79】ONE初のボクシング世界戦は地元タイのシーサケットが王座防衛に成功

<WBC世界スーパーフライ級選手権試合/3分12R>
[王者]シーサケット・ソー・ルンヴィサイ(タイ)
Def.3-0:120-108.119-.109.119-109
[挑戦者]イラン・ディアス(メキシコ)

サウスポーのシーサケットが顔面・ボディに左ストレートを打ち分けて前に出る。ディアスも細かくジャブを上下に散らす。プレッシャーをかけるシーサケットはディアスのボディに左のパンチを集め、そこから顔面に左フックと左ストレートを叩き込む。ディアスはシーサケットのボディブローを受けて身体が「く」の字に曲がる。

2R、左ボディからパンチをまとめるシーサケット。ディアスも左フックを打ち返して応戦する。プレッシャーをかけ続けるシーサケットに対してディアスはジャブを返す。シーサケットはジャブを受けても前に出て、ディアスをコーナーに詰めて左ボディを強振する。シーサケットの圧力に下がるディアスだが、ディアスも右フック・右ボディを打ち返す。

3R、ジャブ、右ボディ、左アッパーを突き上げるシーサケット。ディアスも下がりながらパンチを返すが、シーサケットの圧力と左ストレートの威力は落ちない。ディアスもシーサケットの左ストレートの打ち終わりに右フック・右ストレートを狙うが当たらない。

4R、シーサケットはジャブ、ワンツー、右フックで前進。ディアスはこのラウンドも右ストレート・右フックを返し、シーサケットの前進を止める。ラウンド後半はディアスが徐々に前に出て右ストレートを突き刺していく。

5R、ディアスはジャブを突いてシーサケットをコントロール。シーサケットは前に出てはいるものの、これまでのラウンドほど手数が出なくなる。ディアスの右ストレートが当たるも、すぐさまシーサケットも右フックを打ち返して譲らない。

6R、足を使って距離を取り、ジャブ・左フックを的確に当てるディアス。さらに左ボディから右ストレートと手数を増やす。シーサケットもジャブから前に出て左ストレートを放ち、そこから左右のフックと左ボディストレートを打つ。後半はシーサケットの攻勢も目立った。

7R、一気に距離を詰めて近距離での打ち合いに落ち込むシーサケット。ボディブローから右フック・左ストレートを打ち込むとディアスが下がる。会場の大声援を背にして、左ボディ・左ストレートで前に出ていくシーサケット。ディアスは必死に足を使って距離を取る。

8R、7Rの流れを継いで前に出ていくシーサケット。左ストレート・左ボディ・右フックが次々とディアスを捉える。一気に攻め込むシーサケットだったが、ディアスの右アッパーが当たり、シーサケットがバランスを崩す。これはダウンと判断されなかったものの、ディアスのパンチの精度は落ちていない。

9R、シーサケットの左ストレートの打ち終わりにディアスの右ストレートがヒット。これでシーサケットがバランスを崩すも、ここもレフェリーはダウン宣告せず。再開後、シーサケットは左ストレート・左フックで前に出続ける。

10R、シーサケットは右フックと左ストレートでディアスを下がらせる。ディアスのジャブをかわすシーサケットが左ストレートを突き刺し、今度はそこから右フックを返す。シーサケットの左を受けて、ディアスの顔が腫れる。

11R、身体全身で突っ込むように前に出るシーサケット。互いに足を止めて打ち合う中、シーサケットの左ストレートが直撃し、完全にディアスの足が止まる。しかし踏みとどまったディアスはジャブから反撃に転じる。

12R、最終ラウンドになっても前に出続けるシーサケット。下がりならパンチを返し続けていたディアスは、残り1分で前に出ていく。最後はディアスがパンチを連打して、シーサケットがそれを迎え撃つ形で試合終了となる。判定は3-0でシーサケットが勝利し、母国タイで王座防衛に成功した。

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