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【Asia Master 2018】塚田がマスター1黒帯フェザー級優勝。マスター3黒帯ライト級決勝は高本×岩間に──

Tsukada【写真】この2日間で塚田はどのような手応えを感じることができたか (C)JBJJF

25日(日)、東京都世田谷区にある駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で国際ブラジリアン柔術連盟(IBJJF)主催の「アジアマスター選手権2018」が開催された。

前日に行われた東京国際から連日出場した選手も多く見られる中、塚田市太郎がマスター1黒帯フェザー級で優勝、また宇野薫もマスター3紫帯ライト級に出場して柔術初優勝を果たしている。ここではまず、その連日出場を果たした塚田とマスター3黒帯ライト級の模様をリポートする。
Text by Takao Matsui


【マスター1黒帯フェザー級】
東京国際では悔しい初戦敗退となった塚田市太郎は、同階級ではワンマッチ決勝を迎えた。

ブルーノ・カルドソ・バルボーザと対戦した塚田は、シングルレッグでテイクダウンに成功して2ポイントを奪う。ニーインベリーのアドバンテージを加算した塚田。ブルーノはデラヒーバガード、ワームガードの動きで崩しにかかるが、ここは塚田がフィジカルを活かして潰す。

パスを狙う塚田は、右から回り込もうとするが反応されると、今度は左から回り込む動きでアドバンテージを追加する。スタンドの塚田に対して、ブルーノは執拗にシングルレッグを仕掛けていくが、塚田は足を抜きながら対応する。ついにはシングルでのリバーサルを諦めたブルーノは三角絞めを極めにいく。これを察知して防いだ塚田にパスのアドバンテージが入る。最後まで、ブルーノは足を取りにいくが、これを許さなかった塚田がタイムアップを迎え優勝を決めた。

Takamoto vs Iwama【マスター3黒帯ライト級】
TAISHOのリングネームでMMAの大会に出場していた岩間朝美が、この階級に登場した。当初は5人がエントリーしていたが、高本裕和の相手が欠場となり、4人のトーナメントとなった。

1回戦の岩間の相手は韓国のイ・ヘジュン。開始早々、シングルレッグでテイクダウンを狙う岩間に対してヘジュンが、これを耐えて引き込みに成功する。ガードポジションでスイープを狙う動きを見せたヘジュンに、岩間は足を抜いてパスガードに成功しポイントを奪う。ハーフに戻されるが、岩間はパスガードのポイントを追加。さらにハーフに戻されてなお、三度目のパスガードに成功して9-0とリードする。その後もスイープ、パスガードでポイントを加算して14-0と圧勝した。

準決勝で岩間は、ジェフィソン・エフェンに苦戦を強いられた。背負い投げでアドバンテージを獲得するも、ジェフィソンが十字絞めを極めかけてアドバンテージを奪い返す。このまま最後まで差がつかずに、タイムアップ。岩間がレフェリー判定で辛勝した。

同階級の決勝は、岩間と高本の顔合わせとなる。高本は前日の東京国際に出場し、余談ながら同日夜に開催されたGrandslam07ではレフェリーも務めている。

岩間は2戦した後で、高本は決勝が初戦となった。この差が、どこまで勝負に影響するかがポイントといえた。引き込みに成功した岩間は、クローズドガードに固める。さすがに体力を回復したいところか。高本は相手の足を抑えながらパスガードの動きを見せるが、岩間は回り込ませないように守り、ガードポジションをキープする。

さらに高本がパスガードの動きからサイドに回ると、岩間が立ち上がって防ぎ、ポイントにつながらず。岩間が引き込むや、高本がこれに合わせてアタックをかけてパスガードを成功させる。そしてスイープを決めると、最後はマウントポジションも奪い、9-0で高本が優勝した。

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