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【JBJJF】全日本オープン紫帯に出場滝田”J太郎”将也─01─「柔術ってやたら横文字が多い」

J Tarou Takita & Eiji Mitsuoka【写真】J太郎本人が送って来てくれた写真にはインタビュー中に一度も名前が出てこないグッドスキル光岡映二代表とのツーショットだった(苦笑) (C)MASAYA TAKITA

10日(土)、東京都墨田区の墨田区総合体育館武道場で日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)主催の「第6回全日本ブラジリアン柔術オープントーナメント」が開催される。

アダルト黒帯ライトフェザー級に橋本知之、鍵山士門、フェザー級に大塚博明、ライト級に世羅智茂らトップランナーが参加する同大会に異色の選手が出場する。

滝田J太郎のリングネームでMMAの大会を中心に活躍中の滝田将也が、アダルト紫帯フェザー級にエントリー。彼に意気込みを訊いてみると、実にトリッキーな答えが返ってきた。
Text by Takao Matsui


――MMAPLANETのインタビューになります。よろしくお願いします。

「おお!! 久しぶりのインタビューは、気持ちが上がりますね。しかも、MMAではなく柔術の大会でこうして注目していただけるなんて嬉しいな」

――たしかに滝田選手は、総合系の大会が主戦場というイメージがあります。昨年も、多くの大会に出場されていますね。

「パンクラス、GRNADSLAM、アウトサイダー、RIZIN……あと何かあったかな。あ、あと今成さん主催のグラップリングの大会で試合をしました。柔術では、東日本選手権、東北大会にも出場しましたね。1ヵ月に1回くらいのペースで試合をしているかな」

――現在44歳ですよね。

「この前、45歳になったばかりです。まあ、アンチエージングってやつですよ。よく分からないけど(爆)」

――何を目標に現役を続けているのでしょうか。

「特にないっすね。昔から、ただ楽しいんでやっているだけ。パンクラスとか、アウトサイダーでベルトを獲りたいな、獲れたらいいなって思うことはあるけど。それが、ダメなんだろうけどね(爆)」

――でも柔術の大会にも出てきたということは、目標があるわけですよね。

「はいはい。黒帯は巻きたいですね。どうやったら、黒帯になれるのか分かりませんけど(爆)。一応、TEAM YMC 栃木では自分が上なんで、どうやったら茶帯になれるのか分からない」

――もしかしたら全日本オープンに出場してきたのは、そうしたことも背景にあるとか。

「そうそう。全日本で、しかもオープンがつくんだから、大きい大会なんですよね?」

――全日本選手権ほどではないですが、小さい大会ではないと思います。

「でしょ。そこで優勝したら、アピールできるんじゃないかなって」

――基本的には、黒帯が所属している道場の門下生に認定するという規定があるはずです。

「といっても、周りにはいないからなぁ。その場合は、どうしたらいいの? まあ、いいや。優勝して中井会長に訊いてみるよ。いや、さすがに中井会長には訊けないかな」

――ハマジーニョこと浜島事務局長なら、親切に教えてくれますよ。

「それはいいね。ちょうど紫帯が色落ちしてしまったので、優勝して茶帯をもらおうかな(笑)。いまさら紫帯を新調しても意味がなくなると思うので」

――昨年から柔術の大会に出場しているようですが、それ以前は出ていなかったわけですか。

「以前、柔術新聞杯に出場しましたね。ルールはよく分かんないけど、一本を取ればいいからって。なんも練習しないでナメて出たら、一回戦負け。先に2ポイントを奪われて、そのまま守りに入られてチーンって感じで(笑)。その時はアホな考え方だったんで、負けても仕方なかったんだけど」

――では、再チャレンジに燃えたわけですね。

「いや、その時は勉強しなければならないことが多いんで、いいやって自然と遠ざかっていって。柔術って、覚えなければいけないことが多いよね。やたら横文字が多いし。モダン柔術、ベリンボロ……なんだよ、それって」

――技術の進化スピードは速いです。でもベリンボロは覚えたと。

「あのクルクルと回って、知らない間に裏を取るやつだよね」

――すごく簡単に表現すると、そうなりますね(笑)。出稽古はされているのでしょうか。

「地元の栃木だと、ねわざワールド、たまに都内に出たら頂柔術ですかね。といっても、まだ何回も行っていないので、来てねえじゃんって突っ込まれるかもしれないけど(爆笑)。あと、まこっちゃん(澤田真琴)とは慧舟會時代からの知り合いなので、いろいろと教えてもらっています。とりあえず、ディープハーフに気をつけろと教えてもらいました。当日は、セコンドについてもらいます」

<この項、続く

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