この星の格闘技を追いかける

【KSW41】リベンジという名の防衛戦、クレベル・コイケ 「KSWは柔術、寝技を駆使することができる」

Kleber Koike【写真】柔術が全ての格闘技の中で最も優秀――という台詞をMMAで戦う柔術家から聞くことも少なくなった(C) MMAPLANET

23日(土・現地時間)、ポーランドはカトヴィツェのスポデク・カトヴィツェで開催されるKSW41 「Mankowsuki vs Soldic」。

同大会2年前の王座決定戦に敗れたアルトゥル・ソウィンスイを相手に、5月に獲得したKSWフェザー級王座初防衛戦を戦うクレベル・コイケの声が、現地より届いた。

2年前のリベンジに向け、KSWと他のMMAイベントの違いを話したうえで、クレベルは柔術家の誉れ――ソウィンスキがミスをした瞬間、試合が終わると力強く語った。


――5月に獲得したベルトの初防衛戦。ポーランドは相当寒いのではないですか。

「あまりの寒さにびっくりしたよ! マイナス3度で雪も降っているんだ」

――長旅の疲れはないでしょうか? それとも、もうポーランド遠征は慣れて問題ないですか。

「実は今回は疲れているんだ。渡航に24時間かかったし、試合の1週間前に到着しなければいけなかったからね」

――チャンピオンとしてプロモーション活動もこなしていました。

「今回は試合のプロモーションのために一度ポーランドに来なければいけなかったからね。これは僕の仕事だからとても光栄に思うよ。KSWの待遇には満足しているよ。選手に対する尊敬の念を持っているように感じるからね」

――スロウィンスキ戦は約2年前の再戦となります。改めてですが、前回の試合──裁定が告げられる時に、判定負けすると思っていたでしょうか。

「前回の試合では3Rを終えた時点で負けを悟ったよ。そして今回はずっと望んでいたリベンジ戦なんだ」

――意外です。試合映像を見る限り、クレベルが引き込んではいるもののスイープに成功してポジションを奪い返すか、または三角や腕十字を仕掛けるなど、下からコントロールしていました。改めて、あの試合でKSWの裁定方法など、学んだモノがあったのではないでしょうか。

「あの時は確かに何度もスイープし良いポジションになることができたんだ。ただ極めることができなかった。これはMMAの試合であって柔術の試合ではない。だから、もし極められなくて、KOもできなかったら試合は勝ちではないよね。だからあの負けは、僕のせいだと思っている」

――その経験から今回の防衛戦で注意して戦う点はどこになるでしょうか。

「試合直後は警戒が特に必要だと思っている。相手はフィジカルが強く、重いパンチを持っている。それを怖がらないようにすることが大切だね。ただ、今度の試合は前回とは違う内容になると思うよ。準備は万端だし集中もできている」

――引き込みがマイナス材用になる要素がありつつ、ポーランドのファイターは寝技を徹底的に拒否してスクランブルゲームに持ち込むのではなく、ある程度寝技に付き合う選手が多いように感じられますが、その辺りをクレベルはどのように考えていますか。北米も選手よりも柔術を使いやすいことないですか。

「北米の選手が寝技に付き合わないというよりも、日本や米国のイベントではあまり寝技を好まず、スタンドでのぶん殴り合いにもっていかせたいという傾向があるよね。

ただ、それではマーシャルアーツとは言えないんじゃないかな。僕が思うにはKSWと他のイベントとの唯一の違いは寝技で戦うことができる――というところかな。そのおかげで僕の柔術、寝技を駆使することができて、柔術が全ての格闘技の中で最高だと証明することが出来る」

――では前回の試合の時と比較して、クレベルが最も成長した部分はどこでしょうか。

「色々な部分で成長している。まずはフィジカル、そしてメンタル。打撃や柔術もさらに成長している。特に最近の4試合は、全ての相手がとても強かった。負けを潔く受け入れるなんてことはないけど、勝敗より大切なことは自分の限界を克服する事。そして、僕が思うには勝った試合よりも、負けた試合の方が多くのことを学ぶことができるってことだね」

――では防衛戦は挑戦する試合と、精神的に違いありますか。

「何も違わないよ。チャンピオンベルトのために戦っているわけでも、目標でもないから。僕の目標はベルトの先にあるんだ。確かにチャンピオンベルトを持つことで、自分の家族、そして生徒たちを助けることができる面もある。それでも、ベルトは象徴に過ぎない。

だからベルトがあろうがなかろうが、何も違いは感じない。全ての試合が、目標を達成するための通過点だと考えている」

――今回のソウィンスキ戦、どのような試合をファンに見せたいですか

「この試合では勝利するために、クールなサムライの精神、心、頭、技術で挑み、その中で戦いを五感で感じ、どのタイミングだろうが、相手がミスをした瞬間に試合を終わらせる。試合は5R制だから、長丁場だよ。急がず、時間を掛けて少しでもミスをしてきたら、そこで僕が勝つ」

――試合が近づくなか、インタビューを受けてくれてありがとうございました。

「こちらこそ、インタビューして頂きありがとうございます。そして応援してくれる日本の皆さんもありがとうございます。僕の愛する家族、友達、生徒、ファンに神の祝福がありますように。そしていつも自分を助けてくれるスポンサーの皆さん、BULL TERRIER、HALEO TOP TEAM、カネコテツジ、インアウトガレージ、Purebeuty、Toboclinica、Nishi seitai、ありがとうございます。皆も夢を絶対に諦めないでください!!」

■KSW41対戦カード

<KSWウェルター級選手権試合級/5分3R>
[王者] ボリス・マンコフスキー(ポーランド)
[挑戦者]ロベルト・ソルディック(クロアチア)

<ヘビー級/5分3R>
パベウ・ラク(ポーランド)
トマシュ・オズウィエンチンスキ(ポーランド)

<KSWフェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]クレベル・コイケ(ブラジル)
[挑戦者]アルトゥル・ソウィンスキ(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
マルチン・ロゼク(ポーランド)
ロマン・ジュマンスキ(ポーランド)

<ミドル級/5分3R>
ダミアン・ヤニコフスキ(ポーランド)
アントニ・シミレフスキ(ポーランド)

<ライト級/5分3R>
グシェゴシュ・ジュラコウスキ(ポーランド)
カミル・スミゾウスキ(ポーランド)

<ヘビー級/5分3R>
ミハウ・アンドレシャク(ポーランド)
フェルナンド・ロドリゲス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マチェイ・カジェスコ(ポーランド)
グラチアン・サジンスキ(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
ウーカス・レウツキ(ポーランド)
サラディーヌ・パルナス(フランス)

PR
PR

関連記事

Movie

JBJJF ALL JAPAN