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【ONE61】ミャンマーの白井義男or力道山=エヌサンが、無差別級でンガラニと如何に戦うのか

N Sang【写真】柔術ベースのエヌサンが、体重差を克服しンガラニを寝技で仕留めることができるだろうか(C)ONE

明日3日(金・現地時間)、ミャンマーのヤンゴンにあるトゥウンア・ナショナルインドアスタジアムでONE61「Hero’s Dream」が開催される。メインはミャンマー系米国人でONE世界ミドル級王者オングラ・エヌサンが香港在住のカメルーン人ファイターのアラン・ンガラニと対戦する。


ンガラニは記憶に新しい関根シュレック秀樹を9月に11秒殺しているヘビー級ファイターだ。つまりこの試合はミドル級王者がヘビー級の相手に戦うオープンウェイト制となっている。ONEでは11月10日にエドゥアルド・フォラヤン×マーチン・ヌグエンのライト級×フェザー級王者対決、そして24日はベン・アスクレン×青木真也というウェルター級王者と前ライト級王者の一戦が組まれている。

後者2試合はそれでも1階級差、エヌサンとンガラニは2階級違い、しかもヘビー級のリミットは265ポンドだ。とはいってもONEのミドル級のリミットは北米ユニファイドではライトヘビー級の93キロであることを考えると、減量入らずのヘビー級との違いは1階級差と考えることもできる。

エヌサンが3キロから4キロほど体重が戻るとして、110キロほどと予想されるンガラニとの体重差は12、13キロと考えられる。危険な試合だ。危険なことを承知でエンサン目線で試合内容を予想すると、テイクダウンに長けたパウンダーのエヌサンは絶対的に空手&キックがベースのンガラニの打撃に付き合わない。

サークリングを駆使し、疲れさせテイクダウンを仕掛ける。倒すことができればンガラニの寝技はかなりザルに近い。なので寝技で削る。即テイクダウンに結びつくことができなければ離れて、フットワークを再び使う。この繰り返しで、ンガラニの体力を消耗させたい。

当然、観客の喜ぶ試合にはならない。ただし、エヌサンはフィリピンのフォラヤン、シンガポールのアンジェラ・リーと並び、ミャンマーのナショナルヒーロー的なファイターだ。「僕のスピードと魂を見て欲しい」という彼がミャンマー入りする際にはヤンゴン国際空港には3千人ものファンが出迎えるという話もある。

つまりエヌサンが勝利を手にするためには、ファンは足を使おうが、回り続けようがブ―リングを送ることはない。そして、エヌサンの攻勢の時を待っている。まるでMMA界の白井義男、力道山のような存在であるエヌサンが、序盤のピンチを乗り越えて反撃に移る時、トゥウンア・ナショナルインドアスタジアムは大熱狂に包まれるに違いない。

この他のカードで注目は中国のマ・ハオビンが、フィリピンのユージーン・トケーロに挑む1戦か。キャリア7勝1敗ながら、評価を下せる相手との対戦がなかったマが、トケーロというPXCからONEで活躍する打撃系ファイターと戦うことで、その実力査定される試合になる。そして中国定着を狙う中国人ファイターの成長は必須となっていることもあり、今後のONEにとっても非常に大切な試合といえよう。

■ ONE61対戦カード

<無差別級/5分3R>
オングラ・エヌサン(米国)
アラン・ンガラニ(香港)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ポー・ドー(ミャンマー)
ソウ・バ・ウー(ミャンマー)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
マ・ハオビン(中国)
ユージーン・トケーロ(フィリピン)

<ストロー級(※56・7キロ)/5分3R>
ポンシリ・ミタシット(タイ)
ジェレミー・ミアド(フィリピン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
イェ・トゥウエー・ネ(ミャンマー)
ソー・ミン・ミン(ミャンマー)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チャン・レイ(中国)
ベルナルド・ソリアノ(フィリピン)

<女子ストロー級(※56・7キロ)/5分3R>
ミャオ・ジェ(中国)
アミラ・ハフィゾビッチ(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
チャン・チェハオ(中国)
バラ・シェッティー(インド)

<女子アトム級(※56.7キロ)/5分3R>
ニタ・ディー(インドネシア)
ジャマリー・トーレス(フィリピン)

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