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【Pancrase279】KOPフライ級王座を安永勇希と賭けて争う神酒龍一<01>「ダンスMMAは変則的じゃない」

Ryuichi Miki【写真】カメラの奥で廣田瑞人がチャチャをいれるため、笑いを堪えるばかりに表情が険しくなっていった神酒 (C)MMAPLANET

24日(日)、東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase 279で神酒龍一が、安永有希とのKOPフライ級王座決定戦に臨む。


元修斗世界バンタム級(56.7キロ)王者はVTJフライ級トーナメントの敗退から、DEEPフライ級の雄=和田竜光戦と連敗、さらに修斗のベルトも菅原雅顕を相手に譲った。

失意の──そして後がない状況で神酒が選択した戦場はパンクラス。昨年10月の初参戦から、僅か9カ月でその頂点を安永と戦うこととなった。そんな神酒にパンクラスでのタイトル獲りについて尋ねた。

──パンクラス3戦目で王座決定戦を戦うこととなりました。

「初戦の相手の古賀(靖隆)さんが2位の選手だったので、おのずとその上は1位とチャンピオンしかいないわけで。そういう風に考えるとある意味、順当かと思います。ただ、そもそも初めて出場した時に2位の選手と当ててもらえたのはありがたい話だったので。本当に皆さんのお陰です──という感じです」

──清水清隆選手に勝った時点で、次はもうタイトル戦だという気持ちになっていたのではないでしょうか。

「そうですね、名目的には査定試合でチャンピオンに勝ったのだから、もう次はタイトルショットしかないとは感じていました」

──清水戦に挑む頃、パンクラスでタイトルを争うなら誰が相手になると予想していましたか。

「明確ではないですが、リルデシ・リマだと思っていました。マモルさんがまずランキングが下位の選手とやっていて、僕が清水選手に勝った時と同じ大会で安永選手に判定負けしたので……。あの試合はマモルさんが勝つと思っていましたけど。

次に安永選手とリルデシが戦った時も、リルデシが上がってくると予想していました。もっとデキる選手だと思っていたのですが、蓋を開けてみるとそれほどでもなかった。安永選手が凄くデキたというのではなく、リルデシがデキな過ぎたという試合でした」

──なるほど。

「MMAの難しいところで、リルデシは強い部分は凄く強い。身体能力も高い。ハマれば強いんだろうけど、フライ級で180センチを超えていると、物理的にも組み合うと力は出しにくいですよね。これまでのキャリアのなかで、そういう当たり前のところをついて戦う相手がいなかったのか。そういう部分を安永選手が偶然とまでは言わないですけど、モノにすることができた。

戦う前はリルデシが勝つと思っていたのですが、あるとすれば安永選手がテイクダウンの鬼みたいな試合をすれば、展開は変わるかもしれないという予想もありました。それにしてもリルデシがもっとテイクダウンを切れる、デキると思っていたんです。

そうしたらイージーに下になる。自分でソッチを選ぶような瞬間もあったし。選択肢がいっぱいあるのがまたMMAの難しさでアッチができるから、アッチにいってしまう。俺は倒れると勝ち目がないと思っている選手の方が、あそこは頑張れるんですよね。柔術的なスタイルが勝負の綾という部分でジャッジを味方することはできなかったです」

──ではリルデシと安永選手、まるでタイプが違いますが、神酒選手としてはどちらが戦いやすいと踏んでいましたか。

「戦いやすいのは安永選手です。蓋を開ける前のリルデシのイメージがあったので。懐に入っても難しいだろうとなって思っていたんです。でも懐に入るとイージーだと分かっちゃったので……。それでもやり難いのリルデシの方です。

距離間という部分でリーチが長いですし。それだけでMMAは脅威になる部分もありますからね。その点では……」

──安永選手の方が戦いやすいですか。かなり変則的な動きを見せますが。

「う~ん、ダンシングMMAですね(苦笑)。僕はアレが変則的だとは思っていないので」

<この項、続く>

■Pancrase279対戦カード

<バンタム級/3分3R>
清水悠生(日本)
平岡将英(日本)

<バンタム級/3分3R>
井関遼(日本)
宮川峻(日本)

<フライ級/3分3R>
川原玲郁(日本)
島袋力(日本)

<バンタム級K.O.P.T./5分5R>
[王者] 石渡伸太郎(日本)
[挑戦者] ジョナサン・ブルッキンズ(米国)

<フライ級王者決定戦/5分5R>
安永有希(日本)
神酒龍一(日本)

<ウェルター級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
岡見勇信(日本)

<バンタム級/5分3R>
上田将勝(日本)
ハファエル・シウバ(日本)

<フライ級/5分3R>
中井りん(日本)
ライカ(日本)

<フライ級/3分3R>
コンボイ升水(日本)
獅庵(日本)

<ライト級/5分3R>
アキラ(日本)
長岡弘樹(日本)

<ストロー級/5分3R>
朱里(日本)
ニコーレ・カレアーリ(ブラジル)

<ウェルター級/3分3R>
有己空(日本)
高鍋明大(日本)

<ウェルター級/3分3R>
高木健太(日本)
手塚裕之(日本)

<ライト級/3分3R>
冨樫健一郎(日本)
ジョン・バチスタ・ヨシムラ(ブラジル)

<フェザー級/3分3R>
ガイ・デルモ(米国)
稲葉聡(日本)

<バンタム級/3分3R>
ハルク大城(日本)
佐久間健太(日本)

<フライ級/3分3R>
井島裕彰(日本)
上嶋佑紀(日本)

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