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【Grachan23】大澤茂樹×手塚基伸はドロー、新ライト級王者は阪本洋平──宇良を秒殺TKO

Tezuka vs Osawa【写真】ドローのコールに大澤はセコンドを見やった。ラウンドで2度ずつテイクダウンを奪っていただけに、判定勝ちかと思われたが……(C)MMAPLANET

22日(日)、東京都江東区ディファ有明でGRACHAN23が開催され、メインの階級を超えた王者対決はドロー、ライト級王座決定戦は阪本洋平が勝利しベルトをその腰に巻いた。

<GRACHANフェザー級/5分2R>
大澤茂樹(日本/フェザー級王者)
Draw.1-0
手塚基伸(日本/バンタム級王者)

まず試合を動かしたのは手塚、大澤の左にワンツーを決める。一瞬、たじろいだ感のあった大澤が直後にダブルレッグでテイクダウンに成功。手塚はラバーを狙いつつ、ガードで大澤を固めて細かいパンチを続けた。対して、ガードの中に収まった大澤はほぼ有効なパウンドを見せることはできなかった。

Tezuka Guarld workブレイクが入り、試合がスタンドに戻ると、大澤の左フックに手塚が右ヒザを合わせようとする。しかし、頭でなくパンチを振るった腕の付け根のあたりにヒザが当たり不発に。

打撃はほぼ左のオーバーハンドの大澤、手塚も読んではいるが、そこからダブルレッグに入られると切ることができない。2度のテイクダウンを許した手塚はクローズドガード&ロックアップ(※両差し)の状態で初回を戦い終えた。

Tezuka Omo-Plata2R、互いに左を狙うが、距離が遠目で振りが大きな大澤に対し、手塚もかなり踏み込んで拳を伸ばすために前傾姿勢の度合いが大きい。ここで大澤がこの試合3度目のテイクダウンに成功、手塚のオモプラッタ狙いにも胸を正面に置いて右腕を引き抜く。

この後、大澤は足を捌きいくも動きが止まり、ブレイクに。ケージを背にした状態で大澤がテイクダウンを仕掛けるが、手塚はスプロールもケージに押し込まれる。ここもレフェリーが両者を分け、ケージ中央でリスタートが切られる。

Osawa Spining back fistここで大澤のスピニングバックハンドが手塚を襲う。手塚も果敢にパンチから距離を詰めようとする。と、大澤がテイクダウンを合わせてトップを奪取する。またもやブレイクが掛かり、大澤のダブルを切った手塚はシングルレッグへ。

大澤がマットに手をつき、顔面への蹴りを封じ込めるや、手塚は引き込んでストレートフックロック。上を取りに来た大澤のパンチに対し、手塚はタイムアップで足関を仕掛け続けて試合終了。

Tezuka leg attackジャッジは1名が大澤を支持したが、2人がドローで痛み分けとなった。この結果に大澤は「ドローでちょっとゴメンなさい。もっと面白い試合ができると思ったけどゴメンなさい、不甲斐ない試合で。次も頑張るので応援お願いします」とマイクで語った。

一方の手塚は「メインだったのに、今な形になってしまい……2人とも負けられなかったので。これでフェザー級は休憩、バンタム級を底上げし、ファザー級の大澤選手と2人でCrachanを盛り上げてきたいです」と話した。


(C)GRACHAN

(C)GRACHAN

<GRACHAN初代ライト級王座決定戦/5分3R>
阪本洋平(日本)
Def.1R1分02秒by TKO
宇良健吾(日本)

オーソの構えから右を伸ばす宇良。阪本は左は回りつつ、前後の動きも見せる。宇良の左ジャブに対し、フェイントを交え左への移動を続けた阪本。

宇良のボディフックを繰り出すと、阪本は左回りから右回りへ転じる。直後に正面で向き合った両者、阪本はテイクダウンのフェイクを入れつつ、左フック。これが宇良のアゴ先を取られると、フォローの右でダウンを奪う。

後方に倒れた宇良に対し、右のパウンドを阪本が連打し、レフェリーが試合をストップ。ライト級のベルトは阪本の腰に巻かれることとなった。

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